日本では海岸でよく見かけるテトラポットですが、これって日本だけのものなのでしょうか?
海外にはテトラポットはないのでしょうか?
そして、テトラポットの役割や、なぜあのような形をしているかご存じでしょうか?
この記事ではテトラポットのメリットやデメリット、どのぐらい重いのか?など、いろいろ調べてみました。
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目次
テトラポットは海外にはないの?
テトラポットは海外にもあります。
テトラポットの発祥はフランスです。
フランスの植民地であったモロッコの海辺に新しく火力発電所を建設する際に、護岸目的で設置されたそうです。
テトラポットの役割って何?
テトラポットは波の威力を抑えるために設置されています。
波の威力を抑えることで2つの効果が期待できるそうです。
- 災害防止
- 海岸浸食の防止
災害防止
津波や高波が来た際に、波の威力を抑えることで、私たちが受ける被害を小さくしてくれます。
海岸浸食の防止
海岸線の土地は、波と一緒に少しずつ自然に土や石が海に流れて土地がやせていきます。
本来は川から流れてきた土や石が河口にたまっていくことで、土地がやせていかないようになっています。
しかし、今は大量に作られたダムによって、流れてくる土の量が少なくなっています。
なので、波の力を弱くして、土地がやせていくのを防いでいます。
テトラポットは、私たちの生活を見えないところで守ってくれているようですね。
テトラポッドのメリットとデメリットは何?
メリット
- 災害防止
- 海岸浸食の防止
メリットは、私たちの生活を守ってくれていることですね。
自然の力はとても強大なので、テトラポッドはかなり強い私たちの味方です。
デメリット
- 景観を損なう
- サーファーの事故
日本では見慣れた光景ですが、見慣れない海外から来られた方にとっては、海の景観を邪魔しているように見えてしまうようです。
自然の海に設置されたコンクリートの塊は、確かに初めてみるとなぜここに置かれているのか不思議に思いますよね。
また、波打ち際に設置されているので、サーファーたちの障害になることがあるようです。実際に事故も起こっているようなので、違う角度で見ると、危険なものですよね。
消波ブロックはなぜあの形をしているの?
海岸線に設置しやすいという理由だそうです。
4脚の形のもの想像する方が多いと思いますが、6脚や8脚のものや中空三角ブロック、ドーム型などもあるようです。
脚が短いものより長い方が波を打ち消しやすいそうです。
テトラポットを組み合わせてできた隙間で波を受け、衝撃を小さくするそうです。
また、足をからめるように組み合わせることで海に流されないようにしているようです。
大きな波を受けるために試行錯誤して作られた形のようですね。
テトラポットは1個何キロある?耐用年数は?
単体の重さは、0.5トン~80トンで、見た目通りかなり重いです。
軽自動車1台が1トンなので、1番小さいサイズの0.5トンでもかなりの重さですよね。
標準的なもので20トンくらいだそうです。
テトラポットの多くは、コンクリートでできているようですが、なかには鉄製のものもあるようです。
波に持っていかれないようにしないといけないので当然の重さですよね。
テトラポットは、永遠に使えるものではありません。
寿命はおおむね50年と言われているようです。
波によってどんどん削られていくので、消耗品のようです。
ただ、近年は耐久性も追及され、年数は伸びてきているようです。
信じられないようなことですが、あんなに大きなコンクリートの塊を削っていく自然の力は本当にすごい威力ですよね。
テトラポットのテトラの意味は?
テトラポットの「テトラ」とは、ギリシャ語で4(4本の足)を意味しています。
形から由来しているようです。
そもそもテトラポットとは、株式会社不動テトラさんが作っている4つの脚の消波ブロックのことで商標登録されています。
消波ブロック=テトラポットではないそうです。
私たちのイメージとして、海辺に置いてあるブロックすべてをテトラポットと呼んでいますが、正式には1種類のものだけがテトラポットと呼ばれるもののようですね。
テトラポットって誰が作ったの?
フランスが発祥です。
フランスのネールピック社が1949年にモロッコの火力発電所を作る際に護岸目的で建設したのが最初です。
フランスが発祥というのもなんだか意外ですね。
護岸という概念が第2次世界大戦後すぐ考えられ、今の日本の国土を守ってくれているのですね。
「テトラポット」と「テトラポッド」の違いとは?
テトラポッドとは株式会社不動テトラが商標登録している名称ですが、英語表記だと「tetorapod」となるようです。
なので、正しくはテトラポッドです。
テトラポットは誤表記ということになります。
あまり日頃意識していない人も多いと思いますが、テトラポッドと言うのが正しいようですね。
消波ブロック?波消しブロック?どっちが正解?読み方は何?
消波(しょうは)ブロックと呼ばれることもあります。
ほかにも消波根固(しょうはねがため)ブロック、波消し(なみけし)ブロックと呼ばれることもあります。
ただ、テトラポッドというのが一番なじみがあり、一番言いやすく伝わりやすい気がしますね。
ちょっとおしゃれな感じもしますしね。
テトラポッドはこれからも私たちの生活を守ってくれるでしょう。
まとめ
テトラポットは日本だけの物ではなく、海外にもあります。
テトラポットの発祥はフランスです。
波の威力を抑えるために設置されており、災害防止や海岸浸食の防止の効果があります。
波打ち際に設置されているので、サーファーたちの障害になることがあります。
海岸線に設置しやすいので4脚の形のものや6脚や8脚のもの、中空三角ブロック、ドーム型などがある。
脚が短いものより長い方が波を打ち消しやすい。
テトラポットを組み合わせてできた隙間で波を受け、衝撃を小さくする。
重さは0.5トン~80トンで、1番小さいサイズが0.5トンあります。
テトラポットの「テトラ」とは、ギリシャ語で4(4本の足)を意味しています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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