蜘蛛が卵を産む時期はいつ頃かご存じでしょうか?夏から秋にかけて活動する種類の蜘蛛が多いですが、どういったところに卵を産み、孵化させているのか。
また、卵は白いのか?孵化するまで卵をどうしているのかなどについて調べてみました。
蜘蛛が産卵する時期はいつ頃?
蜘蛛は主に夏から秋(8月〜10月頃)に産卵します。
種類によっては多少時期に前後は有ります。
蜘蛛は大体夏から秋にかけて産卵しますが、孵化する時期は寒い冬を越えて、暖かくなる3月頃からが一般的です。
こちらも種類によって産卵から1週間程で孵化するタイプ等、タイミングに幅があります。
蜘蛛の卵は白いの?蜘蛛の巣にある白い玉が卵?
蜘蛛の卵は白色である場合が多いです。
蜘蛛の巣にある白い玉は卵だと思って問題無いです。
厳密にはあなたが卵だと思って見ている白い玉は卵嚢(らんのう)と呼ばれます。
卵嚢とは蜘蛛の糸で作った繭で産卵した卵を守る為のものです。
要は卵を蜘蛛の糸でぐるぐるに巻いた状態にしています。
蜘蛛の糸は基本的に白色である事が多いです。
まれに茶色や黄色の糸を持つ蜘蛛もいますが見かける事は珍しいでしょう。
蜘蛛の糸で繭を作っている為、蜘蛛の卵=白い玉となるのです。
蜘蛛の卵はどこに産む?壁や天井や網戸にも産むの?
蜘蛛の卵は以下の様な場所で産卵します。
・天井
・カーテン
・壁
・家具の隙間
・網戸
・押入れの中
蜘蛛が卵を産むのは”人が普段掃除をしない場所=安全な場所”になります。
家の中には蜘蛛にとって丁度良い産卵場所が沢山あるのです。
ちなみに産卵が終わった親蜘蛛は大抵の場合そのまま死んでしまいます。
親が居なくなっても問題ない様に安全な場所を探して卵を必死に守っているのです。
蜘蛛は何月から活動するの?
大抵の蜘蛛は5月〜11月に活動します。
最も活動が活発になる最盛期は7〜9月と言われています。
蜘蛛は仮死に近い状態で冬を過ごしエサである虫の発生時期に合わせて活動します。
蜘蛛には種類によって昼行性と夜行性のものがおり、活動時間が異なります。
中には昼夜問わず動き回っている蜘蛛もいるそうです。
蜘蛛は何を食べてるの?
家の中で見かける蜘蛛はハエや蚊の仲間、昆虫やゴキブリの子供等を食べています。
蜘蛛は肉食性で蜘蛛自身とほぼ同じ大きさのカエルやネズミ等も食べるのだとか。
また同じ蜘蛛同士で共食いする事もあるそうです。
蜘蛛は1日当たり体重10%程度のエサを食べると言われています。
人間で例えると体重50kgの人は食事量10kgになり蜘蛛はかなり暴食である事
が分かります。
蜘蛛はどこから家に入ってくる?
蜘蛛は換気扇や排水口等の穴や玄関のドアや窓の隙間が主な侵入経路です。
小さな蜘蛛は窓やドアを完全に閉め切っても1mm程度の隙間があれば侵入可能です。
あなたの衣服やカバン等にくっついて一緒に家に入ってしまう事もあります。
蜘蛛は子供を何匹産むの?
蜘蛛は数十匹〜数千匹の子供を産みます。
なぜこんなに生まれる子供の数に差があるのでしょうか。
蜘蛛は種類や個体差により生み出される卵(卵嚢)の数も、卵一つから生まれる子供の数もバラバラなのです。
一般的な家屋で見られる蜘蛛は数十匹〜300匹程だと言われています。
蜘蛛は何年生きる?寿命はどれくらい?
蜘蛛は1年〜20年生きます。
これは種類によってバラツキがあります。
家屋によく出没する主な蜘蛛の平均寿命は下記の通りです。
・アシダカグモ ⇒ 3年〜5年
・ハエトリグモ ⇒ 1年〜3年
・チャスジハエトリ ⇒ 1年〜3年
・ユウレイグモ ⇒ 1年
・ヒラタグモ ⇒ 2年〜3年
・ハンゲツオスナキグモ ⇒ 1年
家の中やその周辺でよく見かける蜘蛛として、アシダカグモ、ユウレイグモ、ハエトリグモ、ヒラタグモなどがいます。
蜘蛛の巣はなぜできる?蜘蛛が巣を張る原因は?
蜘蛛はエサを捕獲する為に巣を張ります。
その為巣を張るのは付近にエサがある場所や多数のエサがいる場所が多いです。
また蜘蛛には同じ場所に何度も巣を張ろうとする習性もあります。
実は蜘蛛には巣を張るタイプと張らないタイプが存在します。
造網型 ⇒ 巣を張りエサを捕食するタイプ
徘徊型 ⇒ 巣を張らず徘徊してエサを捕食するタイプ
家屋では徘徊型の蜘蛛をよく見かけます。
それは家屋で見かける害虫を徘徊型の蜘蛛がエサにするからです。
蜘蛛の巣ってどのくらいでできるの?
蜘蛛は数十分〜2時間程度で巣を作ります。
巣を作るタイミングも大きく種類を分けてみると2種類あります。
常に網を張っているタイプ ⇒ 2時間程かけて巣を作る
(ジョロウグモやクサグモ等)
捕食する時に網を張るタイプ ⇒ 30分〜1時間程で巣を作る
(オニグモ等)
上記のように巣を作る理由によって巣を作る時間に差があります。
蜘蛛の卵はいつ頃産卵するの?また蜘蛛は卵をどこに産むの?蜘蛛の卵は白いのか?のまとめ
・大体夏〜秋にかけて産卵
・大体暖かくなる春ごろに孵化
・卵はほぼ白色で蜘蛛の巣の白い玉も卵の可能性大
・人が普段掃除をしない場所に産卵
・5月〜11月に活動(最盛期は7月〜9月)
・昼行性、夜行性、昼夜問わず等活動時間はバラバラ
・蜘蛛は肉食性でハエや蚊、昆虫やゴキブリを食べる(共食いもする)
・食事量は体重の約10%程度
・屋内の穴や隙間が1mmでも開いていれば侵入してくる
・家屋で見られる一般的な蜘蛛は数十匹〜300匹程の子供を産む
・家屋で見られる一般的な蜘蛛の平均寿命は1〜5年
・エサ捕獲の為に巣を張る為、必然的にエサ付近や多数のエサがある場所に張る
・蜘蛛の巣を張るタイプが張らないタイプが存在し、家屋でよく見るのは徘徊型
・数十分〜2時間程度で巣を作り、張る理由によって時間差がある
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