全体的に灰色でぼさぼさ頭に茶色いほっぺた、長い尾が特徴的なヒヨドリ。「ヒーヨヒーヨ」と聞こえるような鳴き声も特徴的です。
そんなヒヨドリの雛をカラスが食べたと言う話も少なくありません。ヒヨドリの天敵とはカラスなのでしょうか。
また、ヒヨドリは渡り鳥なのか?どこに多く分布しているのか?などについても調べてみました。
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カラスはヒヨドリの雛を捕食する?ヒヨドリの雛の天敵とは?
ヒヨドリの一番の天敵は、猛禽類(もうきんるい)のハヤブサやタカです。カラスも天敵です。
雛の場合は、猫や蛇も天敵となります。
ヒヨドリに限った話ではありませんが、鳥の卵や雛がカラスやタカに狙われることがあります。
なぜカラスはヒヨドリを捕食するのでしょうか。
ヒヨドリは、逃げるスピードも俊敏さが低く捕まえやすいのが特徴です。カラスは頭がいいのでそこを狙っています。
カラスは、成体を襲うことはあまりありません。また、カラスは親鳥がいる時には襲わず隙を狙います。
カラスの頭の良さが分かります。
ヒヨドリの巣が襲われて壊された!?考えられる原因は?
ヒヨドリの巣が襲われて壊された原因は、やはりカラスが多いでしょう。
ヒヨドリの巣は、おわん型で木の枝と木の枝に乗せるように巣をつくります。
瓦屋根や木の幹の隙間に巣をつくる鳥とは違って簡易的です。
そのため、他の鳥の巣に比べて狙いやすいという特徴があります。頭の入る隙間が襲わせてしまっているのです。
ヒヨドリの雛は何を食べる?
ヒヨドリの雛は雑食ですが、ビタミンが含まれているものを好みます。
果実であれば細かく刻んだぶどうやバナナ、キウイをよく食べます。
また、トマトなどのビタミン豊富で水分を多く含んでいる野菜も餌になり得ます。
ただ、たまねぎやネギ、にんにくは毒性があるため与えてはだめです。
青虫・緑色のバッタ・コオロギなどの小さな昆虫やすり餌も餌となります。
ヒヨドリを含める鳥のヒナはとにかくよく食べます。人間と違いエサをたくさん与えないと空腹で死んでしまいます。
少なくても1時間おきにエサをたくさんあげるようにしましょう。
夜に寝ている時は特に注意が必要で、長時間エサを食べないので早朝に空腹で死んでしまうことが多いようです。
ヒヨドリはどこから渡ってくるの?またヒヨドリの渡りはいつ?
ヒヨドリは、秋になると冬を越すために朝鮮半島などから日本へ渡ってきました。
しかし、これは昔の話になってしまいました。
というのも、日本の生息環境に適応したため一年中日本で見られることになったからです。
より生息しやすい場所を求めて、9月下旬から10月にかけて移動する様子も見られます。
秋にはより温かい場所へ、春には元の場所へと群れを成して渡るようです。
日本の国内を渡りで移動することが多いヒヨドリですが、海を越える時には海面にかなり近い位置で飛びます。
これは天敵であるハヤブサに狙われにくくするために低空を飛んでいます。
ハヤブサは上空からものすごいスピードで急降下して獲物を狙います。海面スレスレを飛ばれると急降下してハヤブサ自身も海に突っ込んでしまいかねません。
それでもハヤブサは獲物を海に叩きつけて捕えますが、狩りにくくはなります。
ヒヨドリの分布は?
ヒヨドリは、日本・サハリン・台湾・中国南部・フィリピン北部に分布します。
しかし、日本以外の場所ではヒヨドリの生息数は少ないようです。
そのため、日本の鳥であると認識されてもいるようです。
日本では北は北海道、南は沖縄まで全国でヒヨドリを見ることができます。
ヒヨドリはどこに巣を作る?
ヒヨドリは、木の上の枝に巣を作ります。木の上に乗せるような簡易的な作りです。
木があればあまり場所は関係ありません。そのため、庭先の木にも作ります。
小さな隙間にも作ることができるため、庭先に巣を作られたくなければきめ細かい網をかける必要があります。
ヒヨドリの雛が巣から落ちたら保護してもいい?
ヒヨドリの雛が巣から落ちている場合、基本的にはそっとして何もしないのがいいです。
仮にそのまま他の動物に捕食されたりしたとしても、それは自然界で生きている物の宿命でもあるからです。
そして多くの場合、親鳥が近くで見ています。
ヒナを保護してしまうと、親鳥からすると雛を奪われてしまったと思うかもしれません。
親鳥が飛ぶことを教えたり、エサの捕り方を教えるので、その大切な機会を奪うことにもなりかねません。
もちろん、助けてあげたいという気持ちは大事です。
しかし、良かれと思って保護をしてしまうと自然界で生きる力を失ってしまう可能性があるのも事実です。
また野生の鳥を勝手に保護すると鳥獣保護法に該当する可能性もありますので注意が必要です。
ヒヨドリの雛が巣立ちするのはどれぐらいの時期なの?
ヒヨドリの雛は、孵化してから10日ほどで巣立つといわれています。
それまでの間は親鳥が木の実などの栄養価が高いものを食べさせます。
ヒヨドリの巣立ちの時期は他の鳥類よりも少し遅いようです。
ヒヨドリは5月中旬から8月にかけて繁殖します。そのため、6月中旬から7月にかけての期間が巣立ちの時期と言えるでしょう。
ヒヨドリは毎年同じ場所に巣を作る?ヒヨドリは巣を再利用するのか?
ヒヨドリが毎年同じ場所に巣を作るというデータはありませんでした。
しかし、ネット上では毎年ヒヨドリが巣を作るという声もありました。居心地のいい場所を知っているのかもしれません。
また、再利用するというデータもありませんでした。
ただ、ヒヨドリは木の枝に乗せるだけの簡単な巣しか作りません。そのため、再利用しなくてもすぐに巣を作ることができると考えられます。
ヒヨドリは人になつく?
ヒヨドリはとても良く人に懐きます。
好奇心旺盛な性格であるため、自分から人に寄っていきます。
他にも、手乗りができるようになったり窓をたたいて餌を貰いに来たりするようです。
ただし、初めから警戒心がないわけではありません。時間をかけて懐かせていくことが多いようです。
現在の日本では、ヒヨドリを飼育することができません。
鳥獣保護法で飼育が原則禁止されているからです。
ヒヨドリの雛をカラスは捕食するのか?ヒヨドリの天敵とは?のまとめ
ヒヨドリの雛をカラスは捕食します。
一番の天敵は、猛禽類(もうきんるい)のハヤブサやタカです。
ヒヨドリの雛の場合は、猫や蛇も天敵となります。
ヒヨドリの巣は簡易的な作りなので、カラスは巣ごと破壊して雛を捕食してしまうこともあります。
ヒヨドリの雛は雑食で、ビタミンが含まれているものを好みます。
果実であれば細かく刻んだぶどうやバナナ、キウイをよく食べます。
また、トマトなどのビタミン豊富で水分を多く含んでいる野菜も餌になり得ます。
青虫・バッタ・コオロギなどの小さな昆虫やすり餌も餌となります。
以前は渡りをしていましたが、日本の生息環境に適応したので1年中日本におり渡りをすることが減り、日本の寒い場所から温かい場所へと移動することが増えてきました。
9月下旬から10月にかけて移動(渡り)し、春になると元の場所へと戻ります。
ヒヨドリは、日本・サハリン・台湾・中国南部・フィリピン北部に分布します。
しかし、日本以外の場所ではヒヨドリの生息数は少ないようです。
毎年同じ場所に巣を作ったり、同じ巣を再利用することはないようです。
好奇心旺盛な性格なので人に寄ってきて、慣れてくるとなつくこともあります。
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