家でコーヒー豆を挽いてハンドドリップして飲む方もおられるかと思いますが、ドリップしたコーヒーの粉って食べてしまってもいいのでしょうか?
誤って食べてしまうこともあれば、何かに利用しておいしくすることができないのか?
コーヒーかすについていろいろと調べてみました。
ドリップしたコーヒーの粉、コーヒーのかすは食べても大丈夫?
コーヒーかすは普段捨ててしまう部分なので不安に思うかもしれませんが、食べてしまっても問題ありません!
というのもコーヒーはもともと飲み物として口にするものです。
したがって、コーヒーのかすを食べても大きな害はありません。
コーヒーかすを利用しておいしく食べれるようにできる?
一見使い道のなさそうなコーヒーのかすですが、実はお菓子に混ぜて食べることもできます。
特にクッキーやマフィン、シフォンケーキなど粉を使用するお菓子に使いやすいようです。
クックパッドなどでもレシピが紹介されているので気になった方は試してみてください。
また、直接コーヒーかすを食べるのとは少し違いますが、
・コーヒーかす
・鍋(フライパン)
・アルミホイル
があればスモークチップとして燻製にも利用できます。
専用の機械も必要なく自宅で簡単に燻製がつくれるのはうれしいですね。
どちらに利用する際にもしっかり乾燥させてから使いましょう。
フライパンや電子レンジなどで簡単に乾燥させることができます。
ドリップ用のコーヒー粉にそのまま湯を入れて飲むことはできる?
ドリップ用コーヒーでもフィルターなしで飲むことはできます。
実際にトルコ・コーヒー(ターキッシュ・コーヒー)と呼ばれる、コーヒー粉を水から煮立ててその上澄みを飲むという淹れ方も存在します。
ただし、飲むのはあくまでも上澄みだけであり、粉のざらざらとした感触が残るため舌触りはあまりよくないです。
そのため、個人的にはフィルターを用いて淹れることをお勧めします。
コーヒーかすはゴキブリに効果がある?寄り付かなくなる?
ゴキブリに対する効果の有無は明言することができません。
これにはコーヒーの香りに含まれる2つの成分が関係しています。
コーヒーの香りには「エチルフェノール」と「ジメチル・ジスルフィド」という成分が含まれており、これらが真逆の効果をもたらすのです。
ゴキブリは身の危険を感じた時、警報フェロモンと呼ばれるものを放出して仲間に危険を知らせるという性質を持っています。
「エチルフェノール」はこの警報フェロモンと同じ成分。そのため、ゴキブリはこの成分を受容すると「ここは危険だ!」と感じ、その場から逃げ出します。
一方で「ジメチル・ジスルフィド」はゴキブリが好きな匂いであり、ゴキブリを寄せ付けてしまいます。
以上のことから、ゴキブリを寄せ付けるとも寄せ付けないとも言えないのです。
コーヒーかすをそのまま畑に撒いたらどんな効果がある?
コーヒーかすを畑にまいた場合、
・除草剤としての働き
・ナメクジ駆除、猫除け
の主に2つの効果が期待できます。
- 除草効果
コーヒーの成分として有名なカフェインやポリフェノールには、植物の成長を阻害する働きがあるため、雑草の成長を邪魔することができます。
また、コーヒーは土壌中で発酵することがあります。
これは堆肥になる過程で起きるのですが、この時土壌は窒素不足に陥ります。
“肥料の三大要素”と言われるほど重要な窒素が不足するとどうなるのか?
当然、植物は成長しづらくなり、雑草は枯れていきます。
- ナメクジ駆除/猫除け
コーヒーでナメクジが駆除できる…?と思うかもしれませんができてしまうのです!
ナメクジ駆除にはカフェインが関係しています。
ナメクジにとって、コーヒーかすに含まれるカフェインは多すぎるのです。そのため、カフェインの過剰摂取によって駆除することができます。
猫除けにはコーヒーの香りが活躍します。
猫はコーヒーの香りを不快なニオイと感じるため、猫の通り道にかすを撒いておくとそれ以上の侵入を防ぐことができるようになるのです。
コーヒーかすは土の代わりになる?
コーヒーかすを土の代わりにすることはできます。
ただし、そのままではなく「堆肥化」させなければなりません。
コーヒーかすには除草効果があるため、雑草以外の植物も枯らしかねないのです。
堆肥化とは何か?
これは、微生物にとって良い環境を人の手で作り出し、有機物から堆肥(肥料)を作り出すことを言います。
≪堆肥にする方法≫
- 材料の準備
・容器(段ボール)
・布(容器を覆えるくらいの大きさ)
・乾燥させたコーヒーかす
・腐葉土
その他にも落ち葉や米ぬか、卵の殻などを材料にすることが可能です。
容器となる段ボールは二重にするか底に新聞紙を敷いて補強することをおすすめします。
- 混ぜる
用意した材料を混ぜていくのですが、注意点が一つ。
全体に対してコーヒーかすは2割程度もしくはそれ以下に調整してください。
また、毎日コーヒーかすが出るのであればその都度追加することもできます。
その場合、初めに入れるコーヒーかすの割合をさらに減らしておくと失敗が少なく、良い肥料が作れるでしょう。
容器内の材料をまんべんなく混ぜたら段ボールのふたをして布類でくるみ、紐などで留めて下さい。
置き場所選びで重要なのは、”直接雨が当たらないこと”と“風通しが良いこと”です。
発酵が進めばにおいも出るので屋外に置くことをお勧めします。
- 発酵させる
堆肥ができるまでには1ヶ月以上の発酵が必要となります。
途中で中身が温かくなってくればうまく発酵が進んでいる証拠です。
毎日かき混ぜながら変化していく様子を楽しみましょう!
コーヒーかすを追加しながら作る場合、最後に追加した日から1ヶ月以上発酵させたのちに利用してください。日付をメモしておくなど忘れないようにしましょう。
まとめ
私たちの生活に身近なコーヒーですが、意外な面も多かったのではないでしょうか?
最後に今回の内容について軽くまとめておきましょう。
・コーヒーかす、豆は食べても問題なし
・コーヒーかすには除草剤やナメクジ駆除など様々な用途がある
コーヒーかすの用途については様々なものを紹介してきました。
比較的簡単にできるものばかりなので、気になったものがあればぜひ試してみてください。
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