鉄道の駅には様々な種類がありますが、島式ホームと相対式ホームと呼ばれる形状が多く見られます。
島式ホームと相対式ホームのメリットとデメリットは何でしょうか。またこれら以外のホームの形についても調べてみました。
この記事を読むことで、様々なホームの形を知ることができます。
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島式ホームのメリットとデメリット
↑島式ホーム
島式ホームのメリットは、ホームが一つで済むことです。
そもそも島式ホームとは、ホームの両側が線路に接している形状のことです。
まるで線路が島を取り囲んでいるかのように見えることから島式ホームと呼ばれています。
ホームから出る場合には踏切や地下道、歩道が必要になる点はデメリットでしょう。
また、ホームの両方で列車が通るため少々危険である点もデメリットです。
相対式ホームのメリットとデメリット
↑相対式ホーム
相対式ホームとは、ホームの片方だけが線路に接している単式ホームが向かい合っているホームの形状です。
複線路線では最も有名なものでしょう。
上りと下りが明確に分かれているため乗客にとって分かりやすい点がメリットです。
一方で、ホーム間の移動には跨線橋や踏切、地下通路が必要になる点がデメリットです。
跨線橋に関する記事はこちら↓
島式ホームと相対式ホームはどっちがいいの?
島式ホームと相対式ホームに優劣はありません。
そのため、どちらがいいとは一概に言えません。
どちらもメリット・デメリットを持っているからです。
日本ではどちらの形状も見られ、駅がある土地に合わせてどちらのホームか選択されています。
ホーム形状の種類は?
島式ホームと相対式ホーム以外にもホームには種類があります。
単式ホーム
↑単式ホーム
単式ホームというのはホームの片方だけが線路に接しているホームのことです。
線路が一本しかない単線路線でよく使われます。
シンプルで分かりやすいというのが一番のメリットです。
千鳥式ホーム
↑千鳥式ホーム
合うのではなく2つのホームの位置がずれているホーム形式です。
日本では、路面電車によく使われます。
切欠きホーム
↑切欠きホーム
↑切欠きホーム
切欠きホームは単式ホームまたは島式ホームの一部を切り取ってそこに線路を通したものです。
あまり乗客の多くない路線のターミナル駅で使われることがあります。
ホームをつくらずただホームを切り取るだけで乗り場を増やすことが出来る切欠きホームは経済的メリットがあります。
ただ、長いホームが必要でそこまで歩くのが大変になってしまうという欠点があります。
櫛形ホーム(頭端式ホーム)
↑頭端式ホーム
↑頭端式ホーム
ホームの形がまるで櫛(くし)のように見える形です。
都市圏のターミナル駅で多く見られます。
メリットは、改札とホームが同一平面上にあることが多くバリアフリー面で優れています。また、乗る人と降りる人を分離できるので混雑を避けることが出来ます。
ただし常に折返し運転になってしまうことで通過型に比べて非効率的といったデメリットがあり、運転頻度が高く乗客の多い日本ではあまり使われていません。
複合型ホーム
これは、単式ホームと島式ホームの合体版です。
JRの駅でよく見られます。
島式2面4線とはどんな駅?
↑島式2面4線
島式2面4線とは、島式ホーム2つに対して一つの路線を上下線として使っています。
外側と内側のホームがあるため、二つのホームで合計4線使えます。
複線で電車の種類によって使い分けをします。
2面3線の駅が多いのはなぜ?
日本では、2面3線の駅が多く見られます。
全国規模で貨物や小荷物の営業をしていたからだと言われています。
貨物列車や荷物列車の本数が多く、駅での荷物を扱う時間も長かったため追い抜きが頻繁に起こっていました。
そのため、上下線を分けた2線と上下共用線の1線の計3線を設けて費用を抑えつつ最低限の運用を可能にしたのです。
また、設計をできるだけ似たものにすることで便利さの均一化を図ったのでしょう。
頭端式ホームで1番番線数が多い駅はどこ?高松駅?
頭端式ホームとは、ホームの線路終端側で旅客が歩行する通路の横に車止めがあります。
「コ」又は「ヨ」の字にプラットホームが形成されています。
定義によって変わるので、私鉄とJRと分けて考えます。
頭端式ホームで1番番線数が多い駅は、私鉄では阪急梅田駅(10面9線)です。
その次に多いのは南海難波駅(9面8線)です。
JRでは高松駅が一番で4面8線のホームで、9番線まであります。
筆者が勝手に選んだ頭端式ホームランキング!!
筆者は、鉄道オタクではありませんが鉄道好きです。
その筆者が勝手に選んだ頭端式ホームランキング上位3位は、
1位 阪急梅田駅
2位 南海難波駅
3位 近鉄上本町駅
です。
全て関西の駅ですが、どの駅も素敵ですよ!
駅で「ピンポン」って鳴っているけどなんの音?
駅で鳴る「ピンポン」という音は、「盲導鈴(もうどうれい)」と呼ばれます。
目が不自由な人に駅の改札口や出入口、改札などの位置を知らせて誘導するための設備です。
「誘導鈴」や「誘導チャイム」とも呼ばれています。
音の大きさについても、周りの音に打ち消されないよう「周囲の音(暗騒音)よりも約10dB以上大きいこと」と定められています。
島式ホームと相対式ホームはどっちがいい?メリットとデメリットのまとめ
ここまで、島式ホームと相対式ホームのメリットとデメリットについて見てきました。
・島式ホームと相対式ホームに良し悪しはあっても優劣はない
・島式ホームと相対式ホーム以外にもホームの種類はある
・2面3線の駅が多いのは荷物運搬の効率化を図るため
・ホームで流れる「ピンポン」という音は「盲導鈴」
日本では、島式ホームも相対式ホームも見ることができます。
その土地や地形に合ったホームが作られています。
それぞれの特徴を知って見てみるとさらに面白いですね。
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