「お寺と神社って似ているけど何が違うのかよく知らないけど何が違うの?」
「お寺や神社って寺、院、庵に神社、大社、八幡宮、神宮って色々あるけど結局なんなの?」
本記事では、お寺や神社の祀っているものの違いや、お寺の正式名称と通称である△△寺や××院、□□庵の関係についてご紹介いたします。
また、初詣ではお寺に行くべきなのか、それとも神社に行くべきなのかといった疑問や、日本で一番大きなお寺や一番お寺が多い都道府県についてお教えします。
この記事を最後まで読んで、お寺や神社についての豆知識を是非知ってください。
スポンサーリンク
お寺の名前に寺、院、庵があるけどその違いは?
お寺の正式な名称は、○○山△△寺××院という場所が多いのです。
昔はお寺が建てられる場所は、山の中腹が多かったので○○山にある△△寺といった名称が一般的でした。
その中から、△△寺や、××院という名前が通称になり、広く知られる名前になっています。
また、寺の中にある建物を指して××院や□□庵と呼んだため、特に有名な建物があるお寺ではその建物の名前が広まって院や庵と呼ばれるお寺もあります。
そのため、寺、院、庵は呼び方が異なるだけで、格の違いや規模の違いはありません。
お寺と神社の違いは何?
お寺は「仏」を祀る「仏教」の施設であり、神社は「神」を祀る「神道」の施設です。
仏教は、古代インドを起源とするブッタが開祖となる宗教で、中国を経由して日本に伝来されました。
お寺では、仏像が祀られていてお寺にお参りに行くとたいてい仏像を拝むことが出来ます。
一方、神社では古代日本で生まれた八百万の神を祀っており、神社毎にご神体や分け御霊を祀っていますが一般には公開されていません。
特別公開などでご神体が公開されることもありますが、神社では基本的には社を拝み、分け御霊の社がある神社では遠くの地にある神社の神様を拝むことも出来ます。
お寺と神社はどちらが先にあるの?また神社と寺はどちらが多い?
日本の神社とお寺では、神社の方が先にありました。
最初の神社と言われている伊勢神宮は約2000年前に作られたと言われているのに対して、日本最初のお寺の法興寺は6世紀から7世紀に作られたと言われています。
神道や神社は、日本神話で皇室の祖神で日本民族の総氏神である天照大御神を祀っており、古代日本で強力な権威を持っていた天皇や皇室の始まりと密接な関係があります。
そのため神社とお寺では神社の方が若干多く、約8万1千の神社が日本にあると言われています。
一方で、お寺は約7万7千と神社に比べると約4千少なくなっています。
日本で一番大きいお寺はどこ?
日本で一番大きい(敷地面積が多いお寺)は高野山真言宗総本山金剛峯寺が約33万坪と言われています。
約1200年前に弘法大師の空海によって真言密教の修行の地として標高1000メートル級の山々に囲まれた、和歌山県の高野山一帯をお寺としたものです。
建物として一番大きいお寺は、東大寺大仏殿です。
木造建築の建物としては世界最大の建物として知られていましたが、近年では建築資材の発達から海外により大きな木造建築の建物ができたため世界最大の称号は失われたが、国内のお寺としてはもっとも大きい建物であることには変わりありません。
初詣は神社とお寺どっちにいくのがいい?
初詣に参るのは、神社でもお寺でもどちらでも大丈夫です。
全てが等しく神仏であるため順番はないと言われているからですが、まずは身近な神仏にお参りしてから有名な神社仏閣を参拝するべきとも言われています。
神社であれば、地域の守り神である氏神様に、お寺の場合は、自分の家が檀家になっているお寺にお参りしてから他のお寺や神社を参拝するのが良いでしょう。
まずは地域や家族に関係する神仏に前年の感謝を伝え、今年一年の健康や家内安全を祈願しましょう。
寺の数が全国で1番多いのはどこ?
日本で一番お寺が多い都道府県は愛知県です。
古の都である京都府や奈良県は、お寺が多そうなイメージがありますが、実は愛知県の方がお寺は多く約4500ものお寺があると言われています。
戦国時代には尾張と三河であった愛知県では、戦国三英傑の織田信長、豊臣秀吉、徳川家康が数多くの戦を行ってきた地でもあり、戦での死者の魂を鎮めるためのお寺や、必勝祈願のための信仰の拠り所としてお寺が多く作られたと言われています。
2番目から5番目までは近畿圏の大阪府の約3300、兵庫県の約3300、滋賀県の約3200、京都府の約3000と続いています。
2番目にお寺が多い大阪府の約1.4倍の約4500もお寺がある愛知県ですが、実は神社の数も約3300あって日本で4番目に神社が多い都道府県でもあります。
神社とお寺をあわせると約7800もの寺社があるなんて、昔の愛知県の人は信仰心が深かったのですね。
日本一パワースポットの神社は?
神社では、伊勢神宮が日本一のパワースポットだと言われています。
日本神話の主神である天照大御神を祀っており、約2000年前に天照大御神の鎮座地を探していた倭姫命が五十鈴川の川上に宮内を建てたのが伊勢神宮の始まりと言われているのです。
江戸時代の民衆は一生に一度伊勢参りに行きたいと考えるほどで、なんと6人に1人は実際に伊勢参りに出かけたという文献もあるそうです。
そのように誰しもが憧れた伊勢神宮には天照大御神以外にも猿田彦大神や月読尊を祀った社が125もあり、富士山と双壁を成す日本のトップパワースポットといっても過言ではないと言えるでしょう。
山門とは何?山門と三門の違いは?
山門とはお寺の正門のことを指します。
昔のお寺は、山の中に建てられたことから山の外(世俗)と仏道の修行を行うお寺を隔てるための山門がありました。
そのためお寺が町中にある現代でも、世俗の世界と仏道の世界の境としての山門が残っているのです。
三門と山門の違いには諸説ありますが、本来はお寺の門は3つの門があるのが正しく、外山門、中門、正門をあわせて三門と呼ぶ説があります。
また、三解脱門という貪欲、瞋恚(しんい)、愚痴の3つの毒から離れて極楽浄土に入るための心を作るための門の別名として三門という名称が使われています。
お寺の名前に寺、院、庵、があるけどその違いとは?のまとめ
本記事ではお寺と神社の違いなどについてご紹介いたしましたが、いかがでしたでしょうか。
お寺の名前の由来や神社との違い、どこの地域にお寺が多いかなどお寺や神社についての知っているようで、意外と知らない事を知っていただけたなら幸いです。
もし、あなたがこの記事を読んで、お寺や神社について興味を持っていただけたなら、地域の大きいお寺や神社に実際に足を運んで歴史や成り立ちについて調べてみてはいかがでしょうか。
知っているようで知らない、地元のお寺の成り立ちを知れるかもしれませんよ。
スポンサーリンク
コメント