フクロウはどんな餌を食べ、どんな虫を食べるかご存じでしょうか?また餌の量や頻度はどれぐらいなのでしょう?
フクロウはねずみやヒヨコを食べ、虫だとミルワームやコオロギを食べます。
この記事では、餌の量や頻度のこと、スーパーで売っている肉を与えていいのか?また魚を食べるのかなどについて詳しく書いています。
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フクロウは何の虫を餌にしている?また一番好きな食べ物は?
フクロウが食べる虫は「ミルワーム」、「ジャンボミルワーム」、「シルクワーム」、「フタホシコオロギ」などです。
小さいフクロウは哺乳類よりも虫をよく食べます。
小さいフクロウを飼っている、もしくは飼う予定の方は、虫なら冷凍しなくても保存が利きやすいのでおやつなどにぴったりです。
冷凍のミルワームやコオロギも売っていますし、プラカップに入っている活餌も売っています。
ただ活餌は放置するとサナギになってしまったり、逃げてしまうと繁殖したりするので気を付けてくださいね。
フクロウの一番好きな食べ物についてですが、冷凍の「ネズミ」、「ウズラ」、「ヒヨコ」を解凍したもの、先程お話した虫を食べます。
フクロウも人間と同じく食べ物の好みがあるようなので、一概にこれが好きとは言い難いようです。
「ヒヨコ」は食べるけど「ネズミ」は食べないとか。
同じフクロウでも個性があると愛着も沸いてきますよね♪
フクロウの餌の量はどれくらい?一日に与える頻度は何回ぐらい?
フクロウに与える1日の餌の量は、体重の10~20%を目安にして1日1~2回に分けてあげてください。
小さいフクロウほど体重当たりの餌要求割合が高く、大きいフクロウほど割合が低い傾向にあります。
また、季節や換羽期によっても餌の量は変わりますので、毎日のようにフクロウを観察することが大事です。
フクロウが食べる餌は解体した方がいい?
餌は解体した方が良いようです。
「フクロウの餌の量はどれくらい?一日に与える頻度は何回ぐらい?」でもお話したように、フクロウにあげる餌の量は決まっています。
そのままあげると量が多かったりするので、解体して適正な大きさにカットする必要があるのです。
また、解体して内臓は取り除きますが、「ヒヨコ」や「ウズラ」の骨などはそのまま与えます。
骨や羽毛は消化できず、ペリットという塊にして吐き出します。
このペリットというものが重要で、フクロウの体を軽くしたり、消化能率を高めたり、食道を掃除する役割があります。
ペリットを調べることにより、フクロウの食生活などを調べたりもできるようです。
フクロウは魚を餌にするの?
種類によって魚を食べるフクロウがいるようです。
それは水辺に生息する「シマフクロウ」というフクロウです。
シマフクロウは日本でも生息しています。
確認されている最大級の大きさで、体長70㎝前後・体重4㎏前後・翼を広げると2mほどになります。
魚を主食とし、20~30年も生きるそうです。
フクロウが食べてはいけないものってある?
フクロウは肉食動物ですが、スーパーで売っている肉を餌にしてはいけないようです。
なぜかというと、スーパーの肉は「血抜き」がされているからです。
血抜きされている肉は、フクロウにとって栄養が足りないです。
そのままあげ続けていると栄養不足になり餓死してしまうことも…。
それと猫や犬のペットフードなんかもよくありません。
フクロウにとって栄養価が高すぎるため、内臓脂肪が増え病気の原因になってしまいます。
やはり自然のものを解体してあげるのが一番ということですね。
フクロウの適正な飼育温度って?
人間にも暑がりの人や寒がりの人がいるように、フクロウにも各個体の適正の温度というものがあります。
夏場の温度はだいたい23~26℃、湿度は37~60%を目安に。
冬場の温度はだいたい18~25℃、湿度は45~60%を目安にすると良いでしょう。
室内の風通しを良くして調節するようにしてください。
このように見てみると、人間が感じる適温ぐらいが丁度いいかもしれませんね。
梅雨の時期のように暑くてジメジメしているときは特に注意してください。
フクロウはいつ寝るの?活動時間はいつ?
フクロウは夜行性です。
1日に15時間も寝ているそうです。
しかし、夜行性ではありますが哺乳類とは生態が異なります。
フクロウには、人間のように何時から何時まで寝ているという決まった習慣がありません。
昼間だろうと夜だろうと、お腹がすけば狩りをして眠ければ寝るという生活を過ごしています。
決まった活動時間はありませんが、夜明けと日暮れあたりが比較的活発に動いていて、深夜に寝ていることが多いようです。
フクロウはなぜ首が回るの?何度曲がる?
フクロウの首は右に270度、左に270度回るようになっています。
フクロウの首がなぜそこまで回るのか、それは首にある頸椎の骨の数に関係しています。
人間やその他の哺乳類は、頸椎の骨が「7個」あります。
それに対しフクロウは、頸椎の骨が「14個」もあります。
頸椎の骨が多ければ多いほど、柔軟で細やかに動かすことができるのです。
では首を回転させたときに、血管はどうなっているのでしょう?
そのままの状態では血管が圧迫されて損傷したりしそうですよね。
実は血流が止まらないように、顎骨の下あたりに血管が膨らんでできる袋のようなものがあります。
その袋で脳に必要な血液を確保し、血流の妨げにならないような構造になっていると考えられています。
フクロウの天敵は何?
よくフクロウの天敵は「カラス」と言われていますが、実は敵と思っているのはカラスのほうなのです。
フクロウはカラスのヒナを餌とすることがあるため、カラスは縄張りに入ってくるフクロウに対して鳴いて騒ぎます。
1対1ではおそらくフクロウが勝ってしまうでしょう。
そのためカラスは集団で威嚇するのです。
ただ天敵がいないというわけでもありません。
フクロウの種類や大きさにも関わってきますが、ワシやタカ、ヘビなどから襲われることもあるようです。
日本で野生のフクロウはどこにいる?
日本では北海道・本州・四国・九州の山がある自然豊かな地域で11種類生息しています。
名 前 | 全 長 | 体 重 | 生息地 |
シマフクロウ | 60~72㎝ | 3,400~4,500g | 北海道東部 (知床・根室・日高) |
シロフクロウ | 50~70㎝ | 710~2950g | 北海道 |
ユーラシアワシミミズク | 58~75㎝ | 1,500~4,600g | 北海道 |
トラフズク | 35~40㎝ | 200~435g | 北海道 |
コミミズク | 34~42㎝ | 200~500g | 日本全域 |
コノハズク | 17~21㎝ | 75~95g | 日本全域 |
リュウキュウコノハズク | 17~21㎝ | 100~120g | 日本全域 |
オオコノハズク | 21~26㎝ | 110~130g | 日本全域 |
キンメフクロウ | 22~27㎝ | 90~215g | 日本全域 |
アオハズク | 31~33㎝ | 140~250g | 日本全域 |
フクロウ(ウラルフクロウ) | 50~65㎝ | 450~1,300g | 日本全域 |
フクロウの平均寿命はどれくらい?
フクロウの平均寿命は種類によって変わりますが、小型は10年ほど、大型は20~40年ほどと言われています。
ペットとして上手に育てて60年ほど生きたフクロウもいるようです。
環境が合わず2~3年で命を落としてしまう場合もあるようなので、命を大切に責任をもってフクロウと向き合ってください。
フクロウの餌はどんな虫がいい?餌の量や頻度はどのくらい?魚も食べる?のまとめ
フクロウの餌にする虫は、「ワーム系」や「コオロギ」など。
生きている状態だと「サナギ」になったり逃げだしたりすると大変なので、冷凍がおすすめです。
餌の量と頻度は、体重の10~20%を目安に、1日1~2回に分けてあげること。
フクロウの大きさに注意してくださいね。
魚を食べるフクロウは「シマフクロウ」でした。
他の種類のフクロウも、もしかすると食べるかもしれませんが、一番はそのフクロウにあった栄養を与えることです。
どんな動物であろうと、飼い主の無責任で好きなように飼うのではなく、大切な家族としてフクロウのために勉強しながら育てていってほしいですね。
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