家の中で時々見かけることがある小さな虫、チャタテムシ。
このチャタテムシは何を餌にしてどのようにして人家に入り込んでくるのでしょうか?また越冬できる虫なのでしょうか?冬に大量発生してしまうことがあるのでしょうか?
また音を出したり飛んだりするのか、調べてみました。
この記事を読むと、チャタテムシの家への侵入経路や何を食べているのか、どんな虫なのかがわかるようになります。
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チャタテムシが冬に大量に発生することはある?
チャタテムシは冬でも大量に発生します。
家屋にはチャタテムシの餌となるほこりやカビがいたるところにあります。
本棚の隙間、押し入れのかど、たたみの裏、段ボールなどなど…。
また、ビスケットやスナック菓子などの人が食べるものも好むので、餌となるものが大量にあるわけですから掃除や換気はこまめにやらないといけません。
チャタテムシは越冬できるの?
チャタテムシは過酷な冬を乗り越え、暖かい春の訪れを待っています。
通常、湿度の高い梅雨の時期から初秋を好みますが、冬になれば気温が下がりチャタテムシが生きていく環境として辛いものになります。
ですが、最近の住宅は気密性が高く屋内の環境は暖房により適温を保たれていることでしょう。
高温多湿を好むチャタテムシにとって結露している窓や湿気の多い洗面所など、越冬するには適した環境が整っているわけですね。
チャタテムシの侵入経路は?
チャタテムシは落ち葉や草むらなど湿気の多いところで繁殖し、玄関から侵入することがあります。
外の発生を防ぐために庭先の清掃や玄関の清掃をこまめにするとよいでしょう。
また、外から運び込まれるケースもあります。一番多い原因は段ボールです。
外側と内側の紙の間に身を潜めていることが多く、それに気付かず室内で段ボールを放置することによって侵入します。
届いた荷物はすぐ取り出し、室内に置いたままにせず処分することをおすすめします。
チャタテムシは音を出す?鳴き声なの?
チャタテムシは「シャッ、シャッ」と音をだします。
これはチャタテムシの鳴き声です。
チャタテムシは本来「茶立虫」と書かれ、お茶をたてるときの音が由来して命名されたようです。
1匹ではこの音を聞くことは難しく、大量発生している時や障子のような薄い紙上で繁殖した時に、人間の耳でも聞こえる音量となるようです。
おもしろい話がありまして、昔の人たちは何もないところから聞こえてくるこの音を妖怪の仕業だといい、「小豆洗いがでた!」と考える人もいたそうです。
チャタテムシの鳴き声は聞いたことありませんが、小豆を洗う音と考えるとなんとなく想像できますよね。
チャタテムシが米びつに!?お米を食べるの?
チャタテムシは雑食であり、お米も食べます。
また、お米の害虫である『コクゾウムシ』が米びつで生息している場合、その食べかすや死骸を食べにチャタテムシも集まってきます。
虫を取り除けば食べられますが、衛生上あまり好ましくないので繁殖する前から密閉容器に保存したり、冷蔵庫で保管したりするとよいでしょう。
害虫対策としてお米を天日干しする、米びつとその周辺を常に清潔にする、風通しのよい場所で保存することで湿気から遠ざけるなどもおすすめです。
コクゾウムシに関する記事はこちら↓
チャタテムシって飛ぶの?
チャタテムシの種類によって飛ぶ能力を持っているものもいます。
室内では『コナチヤタテ』という種類が多く見られ、体長は1~1.5mm、翅(はね)はなく、素早く動きまわります。
日本に生息するチャタテムシで、飛ぶものを『有翅(ゆうし)チャタテムシ類』、飛ばないものを『コナチャタテ類』と呼び、種類によって翅(はね)が退化したりメスだけ翅(はね)が生えていたりと様々な個体がいます。
どんな虫でも私は苦手なのでほんと飛んでほしくないですよね。
チャタテムシの死滅温度とは?
チャタテムシは卵、幼虫、成虫すべて60度の高温で10分以内に死滅します。
また、低温だと0度以下では3時間で死滅します。
図書館などで実際に行われている方法で、チャタテムシがついたものをビニールにいれて天日干しすることによって死滅させるのですが、暑い時期限定の方法になります。
チャタテムシは人を刺したりするの?チャタテムシの人体への影響は?
チャタテムシは人を刺したり噛んだりすることはありません。
チャタテムシ自体に害はほとんどありませんが、チャタテムシが混入した食品を食べたり、粉々になった死骸を吸い込むことによってアレルギーを発症することがあります。
また、チャタテムシを餌としている『ツメダニ』が繁殖し、稀に人を噛んでしまうことがあり、かゆみや皮膚炎を発症することがあるので注意しましょう。
チャタテムシの寿命は?またチャタテムシの活動温度は?
チャタテムシは高温多湿を好むため、温度24~29度、湿度70%以上での好環境で卵から成虫までで約20日、成虫の寿命は160日以上生存します。
逆に温度18度以下、湿度55%以下になると活動が鈍くなります。
また、カビ類の繁殖条件と同じなため、チャタテムシにとってこの条件は楽園といっていいでしょう。
チャタテムシが冬に大量発生!?越冬できる虫?のまとめ
・家の中には、チャタテムシの餌となるほこりやカビがいたるところにあるので寒い冬でも大量に発生してしまうことがある。
・ビスケットやスナック菓子などの人が食べるものも好む。
・冬になると動きは鈍くなるが、越冬できる。
・家屋への浸入経路で一番多いのは、外から持ち込んだ段ボールの中に潜んでいることが多い。
・「シャッ、シャッ」と音を出して鳴く。1匹だけでは聞こえない音量だが、複数いると聞こえる。
・チャタテムシの種類によって飛ぶ能力を持っているものもいる。
・人を刺したり噛んだりすることはない。
・チャタテムシは卵、幼虫、成虫すべて60度の高温で10分以内に死滅する。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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