えんどう豆にある黒い点や斑点が気になったことはありませんか?これって腐っているの?食べられるの?など疑問に思ったことがあるかと思います。
この記事では黒い点の正体について説明しております。また、うどんこ病になっても食べることはできるのか?えんどう豆と枝豆とグリーンピースの違いなどについても説明しております。
この記事を読めば、えんどう豆に少し詳しくなれますよ。
是非、最後までご覧ください。
えんどう豆にある黒い点って何?食べても大丈夫なの?
えんどう豆にある黒い点はほとんどの場合食べられますが、注意が必要なものもあります。
説明の前にひと言でえんどう豆と言ってもいくつも種類があります。
豆苗、さやえんどう、スナップエンドウ(スナックエンドウ)、グリンピース、これら4つとも実は全部えんどう豆の事なんです。
成長の過程で名前が変わり、食べ方も変わったりするんです。
なのでここでの説明は全部をひっくるめた説明をさせて頂きますね。
黒い点があっても食べられますし、黒い点ばかりでなく茶褐色のシミに見えるものもありますが特に体に悪いこともないです。
えんどう豆の黒い点ですがこの黒い部分で豆の熟し具合がわかるんですよ。
この黒点、胚芽といって芽と根っこが出る部分なんです。えんどう豆類の中でもグリンピースだとこの胚芽の見た目がクッキリわかりやすいですね。
グリーンのキレイな豆の表面に黒い点があるので確かに見てくれで傷んでる?もうダメ?と思われますが、実はこれ食べ頃サインなんですよ。
熟すほど色が濃くなるんです。豆の完熟度を色で教えてくれてるんですね。親切ですね。
味も濃く豆本来の味を楽しめますが、食感は残念ながら固くなります。
豆の部分とは違ってさやに出来た黒い点々は豆にできた点とは別ものです。
さやに出来た点々はゴマ症と言うもので原因はふたつあります。
ひとつは育つ段階でうどん粉病にかかった場合です。
うどん粉病にかかると白くなりますが、黒い点々が出る場合もあります。
もうひとつは低温の影響で出来た生育障害で出来た点々です。
育つ段階で低い温度にあたってしまいさやの表面にその影響が出たものなんです。
このふたつ見た目はよくないですが中身の豆は食べられますし、さやもひどい色の変化でなければ問題なく食べることが出来ますよ。
さやえんどうやスナップエンドウに黒い斑点があるけど食べられる?
どちらに出来たものも食べられます。
さやえんどうとスナップエンドウは別ものですが、大きさが少しだけ違うだけで種類は同じえんどう科です。
黄緑色のさや部分に出来た黒い点々やシミはゴマ症といって大きくなる途中で低い温度に当たってしまった事による生育障害というものです。
茶褐色の点々がさや全体に広がる事があるんですが、これはモザイク病という病原ウイルスに感染してます。
感染状態ですが成長はするので収穫もできます。最初は正常な形の豆で、食べても平気ですが何度か収穫が進むと形がゆがんでいびつになってきたり変な形になってしまいます。
そうなると食べない方がいいと言われてます。
えんどう豆に白い斑点があるのはなぜ?病気?
病気ではありません。病気ではないですが色々な原因で白い斑点が出てしまいます。
ひとつは霜の影響で葉っぱやさやが強い寒さにあたってしまい表面が凍りつき凍傷といってやけどのような状態になり、そこの部分が白い斑点となったものなんです。
また風などで茎や葉っぱ、さや同士がこすりあって傷がついてしまうとその部分も白い斑点になって残ってしまいます。
えんどう豆がうどんこ病になっても食べれるの?
見た目がうどんこ(こむぎこ)をかぶったような白い見栄えは確かに悪いのですが問題なく食べられます。
うどん粉病の原因は菌です。
菌が原因と聞くといっけん食べられないだろうと思いますが、うどん粉病のような菌が原因の植物の病害は食べてもほとんど人間に影響ありません。
ただ味や食感への影響はどうしても出てしまいます。
自分で家庭菜園などで水をやり、肥料をあげてさやも大きくなり、いよいよ収穫が近くなった状態でうどん粉にまみれた姿をみるとガッカリします。
逆にもらったえんどう豆がうどん粉病にやられているなんて事は良くあります。
でも食べられるので大丈夫ですよ。
えんどう豆の食べられる部分はどこ?
さやえんどうのさやはシャキシャキして美味しいです。
種類によっては葉っぱと茎の部分も食べられますよ。
えんどう豆は育っていくと食べられる部分も名前と一緒に変わっていきます。
初めは豆苗(とうみょう)と言って豆から芽と根の部分が伸びてきた状態ですので、伸びてきた茎の部分と葉っぱの部分を食べます。
柔らかくてみずみずしい茎はサラダや汁物の色どりに、使い勝手がいいのが特徴ですね。
豆苗からもう少し大きくなったものがさやえんどうです。
豆部分はまだ小さく、さやも薄いのですが黄緑色の色どりとシャキシャキの食感が特徴で、家庭料理で一番使われるえんどう豆になります。
さや自体が薄いので火のとおりも良いですね。
さやえんどうは他に少し大きさが違う種類でスナップエンドウと言うのもあります。
どちらもさやの食感を楽しめますね
さやえんどうが更に成長したものがグリンピースになります。
この頃になるとさやは固くて食べられませんが、中の豆は緑色が鮮やかになり丸々と大きくなり味が濃くなります。
料理に色どりを添えたり、炊き込んだり、炒めたり、と使い勝手がいい豆ですね。
えんどう豆が黄色くなったのはなぜ?黄色くなっても食べられる?
黄色くなる原因はさまざまです。
ひとつは黄色くなる品種の豆があります。
イエロースピリットピース別名キマメといって豆自体が黄色いものです。
豆の外側だけでなく中身までしっかり黄色になってます。
暑いところで栽培されるので日本では沖縄あたりで作られています。煮込んで豆のスープとして食べられてますね。
そのほかに黄色くなる原因ですが、育てるときの土の作り方が悪い状態だと豆に悪影響をあたえ全体が黄色くなってしまいます。
豆類は酸性の土に弱いんです。だから植える土に苦土石灰を入れてアルカリ性に近づけ植える必要があります。
それをせずに植えてしまうと全体がだんだん元気がなくなり黄色くなって痛んでしまうのです。
他にも肥料のやり方が間違ってしまい、根っこが痛んでしまって結果葉っぱが黄色くなってしまうパターンもありますね。
なお葉っぱが黄色くなっても豆が糸を引いていたり、カビが生えていなければ味はよくないですが食べられますよ。
えんどう豆と枝豆とグリーンピースの違いって何?
若いさやの状態で収穫→豆は薄くて未成熟「絹さや」「サヤエンドウ」と呼びます。
豆が大きく熟した状態で収穫→「グリーンピース」と呼びます。
えんどうとグリーンピースは同じ豆です。分類ではマメ科エンドウ属です。
枝豆はマメ科ダイズ属です。形は似てますが属性、分類が違います。
遠い親戚のようなものですね。
えんどう豆にある黒い点や斑点は何?食べられる?病気に関することやえんどう豆と枝豆とグリーンピースの違いについてのまとめ
一般的にマメ科の植物は病気にやられていても、見た目は悪いですが食べても健康に害のないものがほとんどです。
黒く変色しているところや極端に白くなっているところを取り除いて食べてみてください。
えんどう豆の黒点は胚芽といって豆の熟し具合がわかる目安になる。
さやに出来た黒い点々はゴマ症と呼び、うどん粉病が原因である。
低温による生育障害でも黒い点々がでる。
いずれの原因でも食べられる。
さやえんどうとスナップエンドウはほぼ同じもの。
黒い点々はゴマ症で食べられる。
茶褐色のシミはモザイク病で豆の奇形のため収穫初めだけ食べられる。
病気ではない。
霜の影響で白い斑点が出来る。
風の影響で摩擦により白い点が出来る。
食感や味に影響はあるが食べられる。
えんどう豆は生育の過程で名前と食べ方が変化する。
豆苗は茎と葉をたべる。
さやえんどうはさやと中の豆をたべる。
さやえんどうは少し大きさのちがうスナップエンドウもある。
グリンピースは豆のみ食べる。
イエロースピリットピースと言う品種がありもとから黄色い豆がある。
育てるときの環境で根っこが痛んで黄色く変色する。
若いさやの状態を絹さや、サヤエンドウとよぶ。
豆が熟した状態をグリンピース。
枝豆は属性、分類がちがうダイズ属。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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