「クラシックギターの弦が抜けてしまう」「クラシックギターの弦は何を使えばいい?」
本記事では、クラシックギターの弦が抜けにくくなる方法や、弦の交換方法、弦は何でできているのかについてご紹介します。
また、初心者は何から練習を始めたらいいのか、チューニングは何故「ラ」の音でするのかといった疑問についてお教えします。
この記事を最後まで読んで、クラシックギターについて知っていただければ幸いです。
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クラシックギターの弦が抜けることがあるけど何か良い方法ってある?
弦が抜けてしまうのを防ぐための方法は、ブリッジに2回巻き付けておくという方法がオススメです。
クラシックギターにはブリッジピンが無いので、慣れていないとブリッジ側の弦の固定が上手くできずにチューニングをしている間に弦が解けて抜けてしまうということが起こります。
また、ペグ側に弦を巻きつける際に、しっかりとブリッジ側にテンションを掛けていないとブリッジ側の固定が緩んでしまい弦が抜ける原因になってしまいます。
高音の弦ほど抜けてしまいやすいので、1弦と2弦はブリッジに2回巻きつけてから弦を絡めて固定するようにしてください。
慣れるまでは3弦も同じように2回巻き付けておけば、弦が抜けることはまずなくなるでしょう。
クラシックギターの弦の取り替え方は?
慣れるまでは弦を取り替える時は1本ずつ交換することがおススメです。
ここでは弦1本を取り替える手順をお教えしますが、実際は6回繰り返すか6本まとめて作業して下さい。
まず、ペグを緩めて古い弦を外します。
次にブリッジ側に新しい弦を取り付けます。この時、ネック側の穴から弦を通します。(この時1弦2弦はもう一回同じ穴を通せば抜け防止になります)
穴に弦を通したら、弦の先端側を穴の手前の弦の下をくぐらせて輪を作ります。
先端を2回輪の上から下へくぐらせて締めるとブリッジ側が固定できます。
次にペグ側の弦を取り付けます。
弦をパイプの上を通してから穴に入れます。
穴から出た弦をブリッジ側から張っている弦に2回ほど巻きつけてから、ペグを回して弦を張ります。
最後にチューニングを行って問題がなければ余った弦をニッパーで切れば弦の交換は完了です。
文字だけでは伝わりにくいと感じる場合はYoutubeで「クラシックギター 弦交換」と調べれば実際に交換している動画を見ることが出来るので参考にしてください。
ちなみにこちらの動画がわかりやすいと思うので参考にしてみてください。
クラシックギターの弦は何?
現在、クラシックギターの弦としてポピュラーな物はナイロン製の弦です。
他にも、カーボン製の弦やフロロカーボン製の弦など、化学繊維で作られた弦が多数販売されています。
また、クラシックギターは200年ほどの歴史のある楽器で、100年ほど時間を遡ったクラシックギターの弦はバイオリンなどと同じように、羊の腸を使った弦が使われていました。
現在でも羊の腸を使った「ガット弦」も少数ではありますが製造されています。
ガット弦は天然由来の製品のためデリケートで、品質にバラツキが多く、調律も難しいので玄人向けの弦です。
クラシックギターの初心者は何の練習から始めるべき?
初心者は右手の練習からはじめると良いでしょう。
クラシックギターを演奏する際は、エレキギターやアコースティックギターと違いピックを使わないフィンガーピッキングが一般的です。
右手の指は下記のように表記され、基本的には各指の右に記載されている弦を弾く時に使います。
- 親指=p=4弦、5弦、6弦
- 人差し指=i=3弦
- 中指=m=2弦
- 薬指=a=1弦
- 小指=ch=譜面で指示される場合がある
まずは、親指(pと表記)で弾く4弦、5弦、6弦での指の動かし方を練習します。
親指ができるようになれば、人差し指(i)、中指(m)、薬指(a)と1本ずつ指の動かし方を練習してください。
アコースティックギターとクラシックギターの違いは?
クラシックギターとアコースティックギターは見た目はそっくりですが、使用する弦の材質が異なります。
クラシックギターの弦は上記で述べた通りナイロン製が一般的ですが、アコースティックギターには金属製の弦が使われます。
また、金属製の弦を張るためにヘッドの形状やブリッジ部の仕組みがクラシックギターと異なっていることも特徴といえるでしょう。
特にブリッジ部は、弦のポールエンドを穴に入れてからブリッジピンを差し込むだけで固定できるようになっており、初心者でも簡単に弦の交換ができるようになっています。
クラシックギターの発祥は?
弦楽器としての始まりは紀元前3000年のエジプトまで遡りますが、現在のクラシックギターの原点としての発祥は15世紀頃にギターララティーナという楽器を元にしてスペインで生まれたと言われています。
当時はボディも今と比べて小さく、弦の数も今と比べて少ない4本の弦を使ったビウエラというリュートに似た楽器でしたが、1800年頃には今と同じように6本弦になりクラシックギターの前身になりました。
そして、1900年頃にはボディのサイズも今のギターと同じくらいになり今日のクラシックギターになったのです。
「ラ」の音でチューニングをするのはなぜ?
440Hzの音叉を振動させると5弦開放と同じ「ラ」の音が出るので、この音叉の音を基準としてチューニングを行うからです。
音叉を使って5弦をチューニングし、まずは5弦の正しい音を出せるようにします。
後は5弦開放の音を基準にて6弦5フレットの音が同じ「ラ」になるようにチューニングし、4弦3弦2弦1弦も同じように隣の弦の音と弦開放の音が同じになるようにチューニングを繰り返します。
しかし、今では科学のアイテム「チューナー」を使えば誰でも1弦ずつ簡単にチューニングが出来ます。
金額も安価で売っているので初心者はチューナーを使う事をお勧めします。
クラシックギターのチューニングが安定しない!こういうものなの?
クラシックギターの弦はナイロン製なので、弾いている間にナイロンが伸びてしまい音階が変わってしまいます。
ある程度使用していると伸びしろが無くなって、音階が安定しますが最初は戸惑ってしまいますよね。
ナイロン弦に比べて強度や硬度の強いフロロカーボン弦を使えば伸びしろが少ないのでチューニングが安定するまでの時短ができます。
とはいえ、音の特徴や価格面などナイロン弦との違いもあるので一概にフロロカーボン弦が良いというわけでもありません。
クラシックギターの弦の交換やチューニングする時に弦が抜けることがある!のまとめ
本記事ではクラシックギターの弦の交換やチューニングをする際の注意点などについてご紹介いたしましたが、いかがでしたでしょうか。
クラシックギターの弦を交換するときに弦が抜けてしまう事を防止する方法や、弦の材質やアコースティックギターとの違いを知っていただけたなら幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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