矢印の信号はいつから始まったのでしょうか?1933年に初めて使われ始めますが、この時にオレンジ(黄色)の矢印の信号も使われ始めます。現在でも一部の地域では黄色の矢印信号は残っています。
この記事は矢印信号が使われる理由や黄色矢印の意味など、信号の疑問について調べてまとめた記事です。
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矢印信号はいつから使われているの?信号機はいつから?
1927年11月に初めて矢印信号ができました。
東京・本所原庭警察署で試験用として作られましたが、この時はまだ構内でテストをしただけで実際に使われるところまではいかなかったようです。
1930年に日本初の自動式信号機が東京の日比谷交差点で設置され使われはじめます。
この時の信号機はアメリカ製のものでした。
そして矢印信号は、1933年4月に東京の王子駅前で黄色矢印の信号が使われます。
これが矢印信号の始まりです。この時に青色の矢印信号も使われるようになりました。
なぜどちらも使われるようになったかというと、当時の東京の王子駅前は路面電車の分岐路があり「信号手」が手動で電車信号を切り替えていました。
一般道路の方は警察官が手信号で交通整理をしていたのですが、人間のすることですからミスが起きてしまいます。
ただでさえ複雑な交通整理が必要な場所だったので間違えてしまうと大変な事故になってしまいます。
この交通をさばくには「青信号」だけでは混乱してしまいかねないので、路面電車専用の信号が必要でした。
そこで黄色(オレンジ)の矢印信号は路面電車用、緑(青)色の矢印信号は一般道路用として使われるようになります。
これが上手くいき事故を減少することに成功したので、その後信号をどんどん設置して増やしていくことになります。
矢印信号はなんのため?矢印にする理由とは?
矢印信号を使う理由って疑問に思ったことはないでしょうか?
なぜ、青信号ではなく矢印信号を使う必要があるのでしょうか?
これは右折や左折する車が多くて歩行者が多い大きな交差点で、全ての通行を安全に且つ円滑にする目的のためです。
右折の矢印信号の時は、対抗車両は赤信号で歩行者信号も赤になるので安全に進むことができます。そうすることで右折車も渋滞になりにくく円滑に進むことができます。
「左折、直進、右折」の矢印信号が同時に出る場合もあります。
これは対向車線側よりこちらの方の交通の流れを良くしたい時に、使われるのだそうです。
全ての交通が円滑にいくわけではありませんが、矢印信号はその場所の交通量から考えられて作られたものだったんですね!
信号機がLEDになったのはいつから?
信号機がどんどんLED化されてきていますが、LEDになったのはいつからなのでしょうか?
調べてみると、1994年に愛知県と徳島県から設置が始まったようです。
LED式信号の普及率は、2020年3月の警察庁の発表で車両用が約127万灯、歩行者用が約102万灯、合計で約230万灯になっているようです。
東京では100%の普及率となっており、福岡県や長崎県でもほぼ100%に近い普及率となっております。
LED式は以前の電球式の信号機よりも消費電力が6分の1程度なので、省エネで電気料金もそんなにかからず、寿命も6~8年です。
電球式の信号機の寿命は半年~1年程度だったので、電球の交換の手間もだいぶ省けます。
「視覚制限灯器」と呼ばれる信号も設置されてきております。
これは、信号の近くまでいかないと光が遮断されて信号が見えないようになっている信号機のことです。
なぜこのような信号機を使うかというと、近隣している交差点や三差路が隣接していて事故が多い交差点に見えにくい信号を置くことで、信号の色が見えなくてわからないから必然的にスピードを落としてしまいます。
これが狙いで、車を減速させて事故を減らそうとするために敢えて見えにくい信号機を作っているわけです。
オレンジ色(黄色)の矢印信号の意味と使われている地域は?
先程、説明したのですがもう少し詳しくいうと、黄色(オレンジにも見えますが)の矢印は路面電車の進行のための信号になります。
この信号は現在ではあまり見ることがないので、遭遇すると「なにこの信号!?何なのかわからん!」と慌ててしまいますよね。知らないと初見殺しの信号になるので覚えておくと良いですよ。
黄色矢印信号の意味は、灯火されている時は路面電車が矢印の方向に進むことができます。
車や歩行者は、黄色の矢印が出ている時はその方向へ通行することができないので注意が必要です。
黄色の矢印信号が使われている地域
では、このあまり見慣れない黄色矢印信号はどこの地域で使われているのでしょうか?
東京都北区、広島県広島市、鹿児島県鹿児島市など路面電車が走っている地域で見ることができます。
これら近辺に住んでいる方からすると当たり前の黄色矢印信号ですが、それ以外の地域の人はなじみがなく珍しい信号になっています。
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