楽譜にはいろんな音符がありますが、音符が逆さまになっていたり、棒の長さが違ったり、上と下の両方に棒があったり、意味がわかりにくい音符があります。
また、音符の向きはどこから上向きでどこから下向きになるのか?などちょっとした疑問を持たれる方も多いかと思います。
この記事ではそういった音符の疑問や演奏の仕方の説明をしております。
参考にしてみてください。
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音符の上下に意味はある?音符の向きはどこから上向きでどこからが下向き?
音符の上下に意味はありません。
理由は、実際演奏するための奏法などは音符の上下ではなく、通常「楽譜」と呼ばれている、5線紙(5本の線の上に記載していくため)のどの位置に書いてあるか、という事で決まっているからです。
実際に演奏するときは、音が五線紙のどの位置に書いてあるかと、白や黒の音符の種類で区別します。
音符の上下については、見やすい向きで書いてあればいいわけです。
では、どの向きで書くと見やすいのでしょうか?その書き方については、実はルールが決まっているんです。
それは、5線譜の第3線の「ロ音」(シの音)までは上向き、それより高い音については下向きという決まりです。
難しいことは抜きにして、5本あるんだから真ん中で分ければ見やすいのでは?というシンプルな理由です。
では、真ん中の「シ」の音は?というと、「どちらでもいい」という結論になります。
時と場合によって書き分けていくという事ですね。
音符が逆さまになっている時があるけどこれはどういう意味?
楽譜の3線、中央線から上に書いてある音符の場合に見やすくするために逆さまになっています。
ここまで「逆さま」とか「上下に伸びてる」という説明をしてきました。
実は音符のパーツたちにも名前がしっかりと決まっているのです。次では、その名前やそれにまつわる疑問についてみていきましょう。
音符の棒の名前は?
「符幹(ふかん)」という名前がついています。
音符の幹になる部分という意味ですね。その他にも音符の玉の部分には「符頭(ふとう)」、音符の上のピロピロしてる部分には「符尾(ふび)」という名前が付いています。
余談になりますが、日本では古くから、楽器などの物を生き物に例えていう習慣があり、和楽器のお箏では、全身の竜に例えて、楽器の先頭の部分を「竜頭」と言ったりもします。
皆さんもよく、電車の顔の部分とか、何かの部分の頭の方とか言ったりしますよね。楽器でもそういうことはよくあることになっています。
音符の棒の長さは決まってる?
音符の棒、つまり符幹の長さは概ね決まっており、基本的には書いてある音の上もしくは下1オクターブ分まで棒を伸ばすという事です。
楽譜の3線である中央の線から上の音であれば下に長く、逆に、中央の線から下の音であれば、上に長くなるという事ですね。
厳密なルールではないので、作曲家によって差がありますし、1つの楽譜の上に複数の音が重なっている場合では、見やすくするために棒を短くする場合も多いそうです。
では、複数の音が1つの楽譜に書いてある場合の気になる疑問点について、次から解説していきます。
音符の棒が上と下の両方にあるけどどういう意味?
画像 KAWAI コンピューターミュージック様より引用
結論から言うと、2つの声部を表しているという事になります。
合唱で例えてみましょう。皆さんも、1度は合唱をしたという経験があるのではないでしょうか?
ソプラノ、アルトという風に通常3つ~4つ程のパートに分かれて演奏しますが、これらの各パートは同時に違う音をたくさん出してハーモニーを作っていますよね。
つまり、声の部分的なパーツ=声部(せいぶ)があるわけです。
そこでもし仮に、ソプラノとアルトが同じ音を出すような部分があったとします。
そんな時、楽譜上では同じ音だけれども違うパートが歌っているということは、それぞれに明確な音の指示がなければいけません。
そこで、音符の上下から棒、つまり符幹を出して、「これは上のパートも下のパートもおなじ音ですよ」という事を示しているというわけです。
左右に音符の「たま」がついている場合はどう演奏すればいい?
両方の音を演奏します。
1つの声部で複数の音を演奏する「和音」の奏法に関する事です。
通常、同時に複数の音を演奏する場合には縦に音符の玉を積み重ねていきます。
しかし楽譜のスペース上、それでは入りきらなくなる場合があります。
それは、「隣同士の音」の場合です。そんな場合には、低い音を左側、高い音を右側にそれぞれ書いて、和音であることを示していきます。
♩=120の意味は?
「1分間に何回カウントされるか」という意味です。
例えば見出しにある♩=120では、1分間に120回カウントが叩かれるという意味になります。
その他にもこの数値が60になると1分間に60回カウントされるという事になるので、実質的には1秒間に1回のカウントになります。
演奏者は楽譜に書いてあるこの数値を見て、演奏をしていきます。
1拍は何秒?
1拍が何秒という決まりはありません。
先述した通り、テンポは1分間に何回カウントされるかで決まっています。1分間=60秒ですから、テンポの数字を60で割ると1秒間に何回カウントされるかを求めることが出来ます。
例えばテンポ120では60で割ると120÷60=2となり、1秒間に2回のカウントがなされることになります。
ぜひみなさんも、楽譜を見る機会があれば曲の長さを計算してみて下さい!
音符の向きはどこから上向きでどこから下向き?のまとめ
音符の向きはどこからが上向きでどこからが下向きなのかは、ルールが決まってます。
5線譜の第3線の「ロ音」(シの音)までは下向き、それより高い音については上向きという決まりです。
ただ、絶対にこのルールに従わなければならないわけではありません。
音符の棒の長さ、つまり符幹の長さは概ね決まっており、基本的には書いてある音の上もしくは下1オクターブ分まで棒を伸ばすという事です。
ただ、1つの楽譜の上に複数の音が重なっている場合では、見やすくするために棒を短くする場合も多いそうです。
音符の左右に「たま」がついている時は和音を表しており、通常では同時に複数の音を演奏する場合には縦に音符の玉を積み重ねていきます。
♩=120の意味は、「1分間に何回カウントされるか」、1分間に120回カウントが叩かれるという意味になります。
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