オクラを栽培していると大量にアリが群がってくることがあります。オクラの花の愕(がく)から甘い蜜をだしていて、それを餌にアリが集まってきます。
知らずにこの光景を見ると驚くかと思います。
これ以外にもオクラが枯れてしまう要因、草丈がなかなか伸びない要因についてなどオクラに関する疑問について調べてみたので、オクラを栽培される方・すでに栽培されておられる方の参考になればと思います。
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栽培しているオクラにアリが群がってきた!原因は?
オクラの花には、たくさんのアリが群がります。
家庭菜園を始めたばかりの人は驚くと思いますが、アリは害虫ではないので心配しなくても大丈夫です。
アリが集まる理由は、オクラの花の愕(がく)から甘い蜜をだしていて、それを餌にアリが集まってくるのです。
オクラにアリが群がることにより害虫がつきにくくなるため、アリは害虫対策の役割を担っています。
オクラの栽培で枯れてしまう原因って何?
オクラはかなり繊細な植物のようで、枯れる原因がいくつかあります。
低温に弱い
オクラは低温に弱いです。
低温だと発芽しない、成長が遅いといったことがあり、枯れやすくなってしまいます。
生育適温は10~40度、15度以下になると生育がわるくなり、10度以下になると止まってしまいます。
気温が高くなってから植えるようにしましょう。
根が育たない
ホームセンターで売っている苗は、管理していないことがたまにあり根が少ないものがあります。
1株ずつバラして植えると根が少ないため、なかなか育ちません。
1つのポットに3つくらい発芽しているはずなので、3株まとめて植えるとうまく育つようです。
肥料はほどほどに
つい心配になって肥料をたくさんあげたくなります。
肥料過多になると、花が咲かず葉がどんどん増えていきます。
上位の葉が大きくなり切れ込みが深くなるのが特徴です。
また肥料不足で枯れてしまうこともあります。
葉の切れ込みが浅く丸みを帯びている、葉柄が長くなっている、生長点のすぐ下で花が咲いている、樹のてっぺんにしか花が咲かない、果実にイボができるなどの特徴があります。
病気やウイルスに感染
・ウイルス病
症 状:葉が縮む、丸まる、モザイク模様ができる
特 徴:葉や茎に症状が現れる
葉に濃淡のあるモザイク模様や葉に奇形を生じる
発生時期:5~7月
発生条件:害虫から感染
・苗立枯病
症 状:茎の根元が細くなり、茶色く変色して立ったまま枯れる
特 徴:土壌中のカビが原因
上部から進行して株が立ったまま枯れる
発生時期:5~6月
発生条件:梅雨時期などの高温多湿
治療方法:薬剤による治療
その他にも灰色カビ病、褐斑病(かっぱんびょう)、うどんこ病、半身萎凋病(はんしんいちょうびょう)があります。
オクラの葉っぱにつく虫は何?
オクラの葉の裏にはアブラムシという害虫が発生します。
またハマキムシという害虫も発生します。
それぞれ特徴を解説しましょう。
アブラムシ
小さい黄色や黒色をした虫です。
繁殖力が高く、大量に発生して葉の裏で吸汁します。
葉が生育しにくくなり、最終的に枯れてしまうこともあります。
また排泄物で葉をべたべたにして「すす病」などが発生することもあります。
一番厄介なのは、ウイルス病の感染源であるところです。
ハマキムシ(ワタメイガ)
くるくる巻いた葉の中で幼虫が育ち、葉を食べて大きくなります。
大量に発生するため、葉がボロボロになってしまいます。
ひどくなると最終的には枯れてしまうので早めの駆除をおすすめします。
オクラの草丈がなかなか伸びない!考えられる原因は?
オクラは草丈が低いうちから花を咲かせて実をつける植物です。
草丈が低くても実がしっかり育っているのであれば収穫して構いません。
収穫を繰り返すうちに草丈も少しずつ伸びていくはずです。
草丈が低くて実もつけない、花も咲かないという状態であればなにかしら原因があります。
病気も見当たらず、害虫被害もなさそうな場合は、「ネコブセンチュウ」の寄生も考えられます。
症状としては、下葉が黄色くなって枯れはじめる、葉が小さく細くなるなどがあります。
引き抜いて根にコブがないか確認してみてください。
オクラが木ボケしたら葉を切るといいの?対処法はある?
「木ボケ」とは、葉ばかり育ってしまって花が咲かなくなることをいいます。
原因でよくあるのは肥料が多すぎることや種まきの時期が遅すぎることです。
木ボケを起こしてしまったときは大きくなった葉を切り取りましょう。
植物は自身の生存に危機を感じると、子孫を残そうという働きから生殖成長に代わり、花を咲かせて実をつけたりすることがあります。
木ボケを起こさないよう、水と肥料のあげすぎに注意しましょう。
栽培しているオクラが筋っぽくなったけどどうして?
オクラが筋っぽくなる原因は収穫のタイミングといわれています。
収穫する大きさの目安は6㎝~10㎝が一般的で、それよりも大きくなると筋っぽくなることがあります。
また、草勢が強すぎると養分が通常より早く実に送られるため、登熟が早くなり実が固くなることがあるようです。
固いオクラの見分け方とは?
家庭菜園のオクラは7㎝を超えると固くなるものが多いようです。
また、緑色が濃い、産毛がたくさん生えているものを選ぶとよいでしょう。
他の方法としては、先端の固さで判断します。
包丁で切った時の感触が荒っぽいと筋のあるオクラだといわれています。
やわらかいものはサクッと切れるようです。
スーパーなどで選ぶ場合は大きさ・色・産毛の量に注目してください。
育ちすぎたオクラは種を取り出すと食べやすくなる?
大きく育ちすぎたオクラは種を取り除けば食べやすくなります。
ただし、どんなに調理しても柔らかくならないオクラもあるので注意してください。
手順としては、まず熱湯でオクラを通常よりも長く茹でてください。
その後、氷水を用意したボウルに茹でたオクラを入れて冷まします。筋を取って縦半分に切ったあと、種を取り除いて完了です。
どんなに茹でても柔らかくならないオクラは、細かく刻んだりすり下ろしたりして繊維質を取り除けば食べられます。
オクラの種まきはいつまでにする?種まきの時期について
オクラの種まきは5月中旬以降がよいとされています。
あまり早いと低温にさらされてしまい、生育が遅くなったり枯れてしまう原因になります。
オクラの苗も同時期の5月中旬から6月下旬くらいまでがよいでしょう。
オクラの栽培でアリが群がる原因とは?またオクラが枯れてしまう要因についてのまとめ
いかがでしたでしょうか?
オクラが枯れてしまう原因は、気温が低くて生育が遅すぎる、根が育っていない、肥料の量があっていない、病気や害虫に侵されているということでした。
また、オクラにアリが群がるのは、オクラの花が甘い蜜をだしてアリを集めていたことが原因であり、害虫をつきにくくするための共存方法でした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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