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草餅とよもぎ餅の違いって何?草大福、笹団子、よもぎ大福、よもぎ団子の違いについても

草餅 その他

「草餅」は和菓子屋さんではなくてもコンビニやスーパーなど、今はどこでも売られていますよね。

そんな中、似たようなものがいくつもあるのはご存じでしたか?

「よもぎ餅」、「草大福」、「笹団子」、「よもぎ大福」、「よもぎ団子」といろいろあります。

どれも緑色をしていますが、違いをご存じですか?

知ってそうで知らない草餅とよもぎ餅の違いや、草餅の歴史などを解説していきます。

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草餅とよもぎ餅の違いって何?

よもぎ餅

簡単に違いをいうと、草餅というのは、お餅に草を練りこんだものをいいます。

よもぎ餅というのは、お餅によもぎを練りこんだものをいいます。

昔の草餅は原料が違う2種類のお餅があったということですね。

現代の草餅は、よもぎしか練りこんでいないため「草餅」も「よもぎ餅」も同じお餅ということになります。

なぜ名前がわかれているのでしょう?

昔、草餅はよもぎを練りこんでいませんでした。

練りこまれていた草は「ハハコグサ(母子草)」という植物で、「御形(ごぎょう)」とも呼ばれています。七草粥に使われる七草のひとつなのです。

当時は母子草を練りこんだ草餅を「母子餅」とも呼ばれていました。

母子餅という名前から、

「ハハコグサを練りこむ」 → 「母子を潰している」

という考えが広がってしまい、縁起が悪いものとされてしまいました。

それ以来、草餅には母子草の代わりによもぎが練りこまれるようになり、母子草を練りこんだ草餅を「母子餅」、よもぎを練りこんだ草餅を「よもぎ餅」と名前をわけていたようですね。

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草餅と草大福の違いは?

草餅

草餅と草大福の違いとしては食べ方にあります。

草餅は形や大きさが様々で、よもぎと砂糖を一緒に練りこんで餅自体を甘くしたり、中にあんこをいれたり、なにもつけずそのまま食べたりするお餅のことをいいます。

基本的には普段食べている白い餅と同じ食べ方ですね。

草大福はどうでしょう?

そもそも大福というのは、あんを餅の皮で包んだものです。

皮はもち米の粉などで作り、砂糖や水あめを加えることにより固くならないようにしています。

この皮に母子草を練りこんで作った大福が草大福となります。

草餅と笹団子の違いは?

笹団子とは、団子を笹の葉で包み蒸した和菓子です。

笹の葉には殺菌作用があるため、戦国時代には携帯用保存食として食されていました。

笹の葉で包まれる団子は一般的によもぎ餅を使います。

地方によっては、桜の風味がする団子や栗あんをいれた白い団子を使うところもあるようです。

草餅とよもぎ大福の違いは?

先程お話した大福に、よもぎを練りこんだものがよもぎ大福になります。

よもぎを練りこんだ方が、キレイな緑をしていて香りも良いそうです。

ただ、現代ではよもぎ大福も草大福と呼んだりするため、違いはほとんどありません。

草団子とよもぎ団子の違いは?

草団子は、上糝粉(じょうしんこ)や白玉粉を練って蒸してから、よもぎの葉を茹でてすりつぶしたものや粉末にしたものを混ぜて丸くした団子のことをいいます。

昔はよもぎを使わず、母子草を練りこんでいました。

あんこやきなこをまぶして食べます。

草団子とよもぎ団子は原材料が違うだけで基本的に同じものです。

硬くなった草餅を柔らかくして食べるにはどうすればいい?

固くなった草餅を柔らかくするには、ラップに包んで蒸したり、レンジで温めるとつきたてのように柔らかくなります。

ただ、あんが包んである草餅をレンジで暖め過ぎると、中のあんが飛び出たりするので注意してください。

それと、網の上で焼いても香ばしくておいしい草餅になります。

よもぎに魔除けの力があるとされる理由とは?

よもぎの強い香りは邪気を祓う魔除けの力とされてきました。

日本では昔から「厄除けの霊草」と呼ばれ、古代中国や中世ヨーロッパでも厄除けや魔術に使われていたようです。

魔除けの理由としては諸説ありますが、ひとつご紹介します。

人が亡くなったときによもぎを使った例があります。

お葬式の目的といえば、死者がどこへ向かえばいいのか迷ったりせず、行くべきところに行き着けるようにすることです。

この世とあの世を繋ぐ扉へ向かうのですが、悪いものが死者をたぶらかし、別な方向へと誘うようです。

死者を無事送り届けるため、死者の胸に刃物をのせる、逆さ屏風で囲う、庭でよもぎを燃やす、よもぎで矢を作るなどの風習が存在するようです。

草餅の歴史について

草餅の誕生は平安時代までさかのぼります。

この頃に、草の香りで邪気を祓うため、餅に草を混ぜる風習が中国から伝わりました。

平安時代では、草餅に「ハハコグサ(母子草)」を練りこんでいました。

江戸時代から桃の節句が広がり、菱餅を白と緑の草餅で作るようになります。

この頃から「ハハコグサを練りこむ」ことは「母子を潰している」という解釈が広まり縁起が悪いものとされ、よもぎが使われるようになったそうです。

よもぎ餅の旬は何月頃?また食べるといい日はいつ?

よもぎの旬が3~5月頃とされています。

桃の節句と歴史的に繋がりがあるため、春の季語としても使われるくらいです。

3月3日の桃の節句である「ひな祭り」で菱餅と一緒に食べる習慣があります。

草餅とよもぎ餅の違いって何?草大福、笹団子、よもぎ大福、よもぎ団子の違いについてのまとめ

草餅とよもぎ餅は、昔作られていた原料が違いましたが現代では同じお餅。

草大福は、母子草やよもぎを練りこんだ餅の皮であんを包んだ和菓子。

笹団子は、よもぎを練りこんだ団子を笹の葉で包み蒸した和菓子。

よもぎ大福は、よもぎを練りこんだ餅の皮であんを包んだ和菓子。

よもぎ団子は、上糝粉(じょうしんこ)や白玉粉を練って蒸してから、よもぎの葉を茹でてすりつぶしたものや粉末にしたものを混ぜて丸くした団子。

どれも草餅から派生してできた和菓子だったようです。

地方によって作り方や材料が変わってくるお餅なので、いろいろ食べてみたいですね。

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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