信号機には日本では主流の横型信号機と海外で主流の縦型信号機があります。縦型の信号機はあまりなじみがないかもしれませんが、雪の降る地域で使用されています。その縦型信号機の色の順番となぜその順番なのか?また横型信号機との違いについて記事にまとめてみました。
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縦型信号機の色の順番は?
縦型の信号機の色の順番は、上から赤、黄、青の順です。歩行者用の信号機は上が赤、下が青です。
横型の信号機の色の順番は、左から青、黄、赤の順です。
普段、当たり前に見ている信号ですが信号機の色の順番って意外と知らない人が多いのではないでしょうか?
実は、縦型や横型の信号の色の順番は道路交通法によって定められているんです。
日本は左側通行なので、赤をなるべく道路の中央寄り(右側にする)にして視認性を良くしているのです。
縦型の場合は、雪が高く積もったとしても重要な「赤」が見やすいように一番上に赤がくるようになっています。
横型の場合は、万が一でも街路樹などで信号機が隠れてしまうようなことがあっても「赤」さえ見えれば事故が起こる可能性は低くなるので、このように決まっています。
ちなみに、アメリカなど右側通行の国では、信号機は反対の左端が赤になります。
なぜ縦型の信号機があるの?横型信号機との違いは?
雪が積もりにくくする為というのが1つ、そして信号機に雪が積もってしまうと雪の重みで信号機が壊れたり、信号を支えている支柱が曲がったりするので雪がよく降る地域で縦型の信号機が使われているというのが1つです。
縦型の信号機の方が雪が積もる面積が少ない為、横型のものより雪に耐えれるというわけです。
横型信号機との違いは、機能面でいうと違いはありません。
縦型の方は、雪に対して強く壊れにくいですが視認性が悪いです。
横型の方は、視認性は良いですが雪や風に弱いです。
縦型の信号機が多い地域は?
主に雪がよく降る地域は縦型の信号機が使われています。
北海道・秋田・新潟・山形・富山
これらの地域ではほぼ全域で縦型の信号機が使われているようです。
青森・福島
青森は県西部の津軽地方と下北半島、福島は県西部の会津地方で縦型の信号機が使われているようです。
同じ県内ですが、雪の多く降る地域で縦型が使われており、そうではない地域は横型が使われているようです。
仙台
宮城県仙台は、縦型よりも横型の方が多いようです。宮城県北部では縦型の信号機が使われています。
東京
東京は意外にも縦型と横型どちらも使われているようです。横型の方が多いですが、しっかりと雪に対応しているんですね。
長野・石川・岐阜・滋賀・兵庫
これらの地域でも一部、縦型の信号機があります。
長野県北部、石川県白山市、岐阜県北部、滋賀県北部、兵庫県中部~北部、これらの一部地域で縦型が使われてます。
福井
福井県は縦型の信号機が主流で、横型の信号機の方が少ないです。
地域によって縦型があったり横型しかなかったりと、信号機1つでも深く掘り下げてみると面白いですね。
ちなみに、日本では横型の信号機が主流ですが、外国では縦型が主流です。横型の信号機が主流になっているのは日本と韓国だけのようです。
縦の信号機ではなく横の信号機がなぜ日本の主流になったのか?
日本で一番初めに使用された信号は、アメリカから輸入した中央柱式縦型信号機でした。
なぜ、初めは縦型だったのに横型に変わっていったのでしょうか?
そこには日本の道路事情が関係しており改良されていった為に横型になったようです。
縦型の信号の場合だと看板などの多い京都では視認性に悪影響が出てしまいます。
そこで横向きの信号機が採用されます。
1930年12月に、京都の八坂神社前と四条河原町の交差点に横向きの自動交通信号機が交差点の四隅に設置されました。
ここから横型の信号機が使われるようになっていったようです。
緑色の信号なのに青色と言うのはなぜ?
日本に交通信号が出来た昭和5年の頃は「青信号」ではなく「緑色信号」と呼ばれていました。
では、なぜ青信号と呼ばれるようになったのでしょうか?諸説ありますが、当時の日本は「緑色」という概念があまりなかったようなのです。
青くないのに「あおむし」と呼んだり、「青りんご」ともいいますし、「青々とした緑」や「青汁」ともいいますよね。これら全て実際は青くなく緑色または緑に近い色ですよね。
このように青くないにも関わらず、「青」をつけて呼ぶ習慣から緑信号なのに青信号と呼ばれるようになったのではないかといわれています。
その他にも、信号を導入した時に新聞が「青信号」と表記したがゆえにそれが広まり定着していったともいわれてます。
法令上も1947年に「青色」に変更されています。
縦型信号機の色の順番まとめ
縦型の信号機の色の順番は、上から「赤、黄、青」。横型の信号機の色の順番は、左から「青、黄、赤」。
縦型も横型も「赤色」の視認性が良い位置を考慮した順番になってます。「赤」の「止まれ」を意味する色さえ見えていれば最悪事故は防げるという観点から赤色の視認性が考慮されています。
縦型の信号がなぜあるのかというと、雪が多く降る地域でも信号が壊れにくい為です。横型の信号だと雪が積もりやすく重みで支柱が曲がったり、信号が壊れてしまいます。
しかし、縦型の信号だと雪が積もりにくく壊れにくい為に使われています。
縦型信号機が使われている地域は、北は北海道から南は兵庫県まで雪の多く降るところで使われています。
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