ぶっ掛けうどんの残ったつゆ、これって美味しいですよね?しかし、つゆを飲んでも大丈夫なのか気になる方も多いのではないでしょうか?
また、うどんの汁を飲むのはマナーなのか?「かけつゆ」と「つけつゆ」の違いなども含めて、ぶっ掛けうどんのつゆに関して気になる疑問を説明していきたいと思います。
ぶっ掛けうどんのつゆは飲んでも問題ない?
地域によって味の濃さはさまざまですが、健康面でいえば飲まない方がよいと考えるのが無難でしょう。
まず、厚生労働省が基準としている1日の食塩摂取量は次の通りです。
男性:7.5g未満
女性:6.5g未満
そして、高血圧の予防や治療をされている方は6g未満が基準です。
ぶっ掛けうどんのつゆに含まれる塩分は、だいたい4g前後とされています。
もちろん、味付けや濃さは作り方や好み、地域によって違いはあります。
以上の数値で考えるとしたら、ぶっ掛けうどん一杯で半分以上の塩分を摂取していることになります。
したがって、ぶっ掛けうどんのつゆを飲むことは健康上やめておいた方がいいかもしれません。
ですが、お店で食べる場合、店主がこだわりをもって作ってくれたつゆを残すことはすごく申し訳ない気持ちもありますし、つゆの味の濃さが魅力として考えるならば、飲み干してしまいたい気持ちもわかります。
健康面は気になりますが、ぶっ掛けうどんのつゆを、どうしたら健康でおいしくいただくことができるのか調べてみました。
うどんの汁の飲み方は?
うどんの汁はとてもおいしいです。
飲み方に気を付ければそこまで害があるものではありません。
塩分を減らすように考えるのであれば、うどんの汁を最後まで飲み干さず、半分でやめておくように心がけることが大切です。
また、家で作るときにできる対策ならば、減塩醤油などを使って、できるだけ塩分を減らすようにしましょう。
ダシにこだわりをもって、昆布、かつおぶしなどを使うとうま味が増し、減塩してもおいしい味をひきだすことができます。
外食でぶっかけうどんを食べる機会が多い方は、訪れる回数を減らすなどの努力をするといいかもしれません。
うどんの汁を飲むのはマナーなの?
うどんの汁を飲むことがマナーといった情報がたまに見られますが、このようなマナーはありません。
たしかに製造者側からしてみれば、汁を最後まで飲み干してほしいという考えをもっている方もいるかもしれません。
ですが、うどんを食べて幸せや喜びを感じてもらうことが1番なのです。
「マナー」を守ることは大切ですが、間違った観点からマナーを作り出すことは、うどんの製造者やお店に迷惑をかけることもありますので、注意しましょう。
かけつゆとつけつゆの違いは何ですか?
「かけつゆ」と「つけつゆ」、一見、同じように思えますが違いがあります。
かけつゆの特徴
かけつゆとは、「かけうどん」や「かけそば」に使うような、鍋で温めてから麺にかけるつゆのことをいいます。
のせる具材はなんでもいいのです。
暖かいつゆをかけるので「かけつゆ」といいます。
つけつゆの特徴
つけつゆとは、「ざるうどん」や「ざるそば」といった麺をつけて食べるつゆのことをいいます。
素麺やざるラーメンといったものもありますね。
冷たいつゆと考える方もいますが、ラーメンのつけ麺やそばの鴨せいろといった、温かいつゆにつけて食べるものもあります。
また、「つけつゆ」は「かけつゆ」よりも味を濃くする特徴があります。
つけつゆを使う麺は、茹でた麵が乾いてくっついてしまわないように水分を適度に残して提供されるので、食べているうちにつけつゆの塩分が薄くなっていきます。
そのため、つけつゆは濃いめに作られているのです。
かけそばとかけうどんのつゆの違いは何ですか?
「かけそば」と「かけうどん」、実は出汁の比率に違いがあります。
一般的な飲食店では、同じつゆを使うところも多いですが、本格的なうどんやそばを食べれるお店では、出汁を使い分けてつゆを作っているところもたくさんあります。
つゆを作るための出汁には、プロの料理人が基準としている出汁の比率があります。
出汁8、薄口しょうゆ1、みりん1といった「8:1:1」の比率を基準とし、これを「八方出汁」と呼びます。
かつおや煮干し、こんぶなどを使って出汁を作り、そばとうどんでは含まれる水分量も違うため、それぞれのおいしさを引き立てるための比率を考えているのです。
どのように違うのでしょうか?
そばの場合
そばの場合、うどんよりも水分量や塩分が少ないため、出汁を多めにしてみりんを使います。
甘めにすることによってうま味をみりんで補うように作ります。
うどんの場合
そばと違い、うどんは水分量や塩分が多く含まれるため、出汁を少なめにして、みりんの代わりに酒を使います。
お店によって比率は変わりますが、それぞれ出汁の比率、みりんか酒を使うなど、以上のような違いがありました。
うどんとご飯、どっちが太りやすい?
カロリーや糖質が気になる方も多いでしょう。
結論からいいますと、大幅に変わりませんが、ご飯の方が少し太りやすいです。
太るメカニズムを簡単に説明しますと、糖質を含むものを食べて、血糖値がどれだけのスピードで上昇するかが太りやすさのポイントとなります。
これを表すものを「GI値」といいます。
糖分を含む食べ物は消化酵素などでブドウ糖に分解されます。
ブドウ糖は小腸で血液中に吸収され、すい臓から分泌されたインスリンが筋肉などへブドウ糖を送り、エネルギーとして使われます。
しかし、筋肉などに必要がなくなったブドウ糖は、インスリンによって中性脂肪へと変換されるため太ってしまうということです。
「ブドウ糖過多」⇒「インスリン増」⇒「中性脂肪増加」
この流れのスピードが速いと『高GI値』
スピードが遅いと『低GI値』
ということになります。
GI値を簡単にまとめると次のようになります。
高GI値(70以上) |
白米、食パンなど |
中GI値(56~69) |
うどん、そばなど |
低GI値(55以下) |
玄米、ライ麦パンなど |
ご飯(白米)の方が、GI値が高いということになりますので太りやすいといえるでしょう。
ただし、食べ合わせや調理方法などでブドウ糖の吸収率は変わってきますので、GI値はあくまで参考程度にしてください。
カップ麺のスープを飲み干しても大丈夫ですか?
カップ麵のスープを飲み干すことは控えましょう。
うどん・そばのつゆのように塩分がたくさん含まれています。
カップ麺の塩分は5~6g程度といわれています。
うどんやそばのつゆよりも塩分が多いですし、カップ麺には多くの脂質、食品添加物が含まれているため、健康を害する食品といえます。
おいしくて手軽なカップ麺ですが、たまに食べる程度がよいでしょう。
カップ麺の汁はトイレに流してもいいですか?
カップ麺の汁をトイレに流すと、配水管が詰まってしまう恐れがあるのでやめましょう。
トイレを流れる水は冷たい水を使うため、カップ麺の油が配水管に固まり、何度も捨てることで油の層となって詰まってしまう原因となります。
「これくらいなら大丈夫だろう」と、安いカップ麺の汁を捨ててしまうことで、業者さんを呼んで高い出費になってしまうのは避けたいですね。
カップの麺の捨て方ですが、筆者がおすすめしているのは、ビニール袋にいらない紙や新聞紙、ボロボロになった布(タオルや下着など)をいれて、カップ麺の汁を染みこませて燃えるゴミで捨てるというものです。
捨てなければいけないものを活用できるので、一石二鳥ですね。
機会があればお試しください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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