オーストラリアの国鳥はキーウィではなく、エミューです。
ニュージーランドの国鳥がキーウィなのですが、この鳥は果物の「キウイ」と名前がそっくりで初めて聞く人は間違えてしまう名前の鳥です。
そんなキーウィはキウイと関係があるの?かわいい鳥?どこで見れるの?などの疑問についてまとめてみたので参考にしていただければと思います。
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オーストラリアの国鳥はキーウィ?それとも・・・?
オーストラリアの国鳥は「エミュー」です。
今回のテーマであるキーウィとは違い、ダチョウに次いで大きな鳥です。
エミューについて
エミュー(上記画像)は羽根が退化して飛ぶことが出来ないという事と、ヒナを育てるのはオスです。これらの点はキーウィも同じです。
飛ぶことはできませんが、時速50キロで走ることができます。
しかし、残念なことに一部の種は絶滅しています。
人間が育てた畑を荒らして作物を食べ、家畜の水をも飲んでしまうことで恐れられ、駆除されてきたことが原因です。
行動とは裏腹に、エミューは温厚な性格の持ち主です。
生命力が強く、飼育も簡単なことから日本でも飼育されています。
絶滅を回避するために、今では保護区域で生息しているエミューもいるようです。
一時は恐れられていたエミューですが、保護活動などにより少しずつ頭数も増えてきています。鳥インフルエンザの流行で殺処分されてしまうことがありましたが、そんな悲しいことにならないようにこらから先は共存していきたいですね。
キーウィとキウイってどっちが先に名付けられた?
先に名付けられたのは鳥のキーウィです。
昔、キウイがニュージーランドからアメリカに輸出される際に、色や形がキーウィそっくりなことから「キウイ」と名付けられました。
キーウィはニュージーランドの先住民であるマオリ族が名付けたと言われていて、当時出会った鳥の鳴き声が「キーウィ」と聞こえることからそのまま名付けられたとされています。
聞きなれないキーウィってどんな鳥なの?
ニュージーランドの国鳥で、軍事バッジや紋章、硬貨デザインにも採用されるほど有名です。
他にも「キィウィ」という靴のケア用品にまで登場し、国を代表するシンボルとして知られています。
見た目は、ニワトリと同じぐらいの大きさで、ふわふわした茶色い毛で覆われています。
キウイの由来にもなったように、可愛さ満点のまん丸としたフォルムが特徴的です。
ニワトリほどの体格ですが、食べるものは昆虫や果物といった小さいものしか捕食しません。
夜行性の鳥類なので夜間にエサを求めて行動しますが、視力は然程良くないようです。
キーウィの魅力は、飛べない鳥なので羽根が小さく可愛らしいのと、以外にも記憶力が人並みに抜群で、人懐っこい性格という点です。
そして最大の特徴であるくちばしは、鋭い感覚で獲物を即座に確保できます。
体格の割に大きな卵を産むことでも有名で、体重比の約20%を超える卵を産みます。
世界一で知られるダチョウも驚く大きさですね。
ふ化にかかる時間も長く、2ヶ月半オスが温めています。
「キウイハズバンド」という言葉があり、キウイの夫という意味があります。
ニュージーランド人の旦那さんのことをさすのですが、鳥のキーウィは献身的に子育てを手伝います。
メスは卵を産んだ後、体力を失ってしまうので孵化するまでの2か月半ほどオスが卵を温めて育てます。
Kiwi husband(キウイハズバンド)は家事や育児に積極的に取り組む優しい夫を指す言葉で、ニュージーランドの夫婦もこれに似ていることからこの言葉ができたようです。
とっても素敵な言葉ですね。
鳥のキウイは何科になるの?ニュージーランド人はなぜキウイと呼ばれるの?
キーウィ目キーウィ科で、ニュージーランドにのみ分布する原始的な鳥です。
ニュージーランドの人はキウイと呼ばれたり、彼ら自身も自分たちのことをキウイと呼びます。これは一体どうしてなのでしょうか?
昔からニュージーランドのキーウィは有名で、「キウイバード」として知られニュージーランドのことを愛称で「キウイ」と呼ばれるぐらい定着していました。
第一次世界大戦の時に、ニュージーランドの兵隊がキウイバードのエンブレムをつけていたようで、ニュージーランド兵のことを「キウイ」と呼ばれるようになります。
その後、ニュージーランドの国民も少しずつ「キウイ」と呼ばれるようになります。
彼ら自身も自分たちのことをキウイと表現するようになり、どんどんとキウイが定着していったようです。
ニュージーランドの人達は、愛嬌のある鳥キウイに親しみを持っており誇りにも思っています。
キーウィは鳥なのになぜ飛べないの?
結論からお伝えすると、キーウィは母体に対して羽根が小さいため、飛ぶことが不可能です。
”飛べない鳥”として親しまれていますが、鳥なのに飛べないというのは生息していく上で不利にはならないのでしょうか。
食物連鎖の中で生きている野生動物は常に危険と隣り合わせです。
そんな中でどうしてキーウィは飛べないのでしょうか。
理由としては、過去にキーウィが生息しているニュージーランドに天敵となるほ乳類が生息しておらず、天敵から身を隠す必要がなかったためとされています。
キーウィを飼いたいけど飼育ってできる?
キーウィを個人的に飼育することは認められていません。
キーウィが減少傾向ということもあり、ニュージーランド側が全面的に輸出を禁止して日本にも輸入されてくる機会は無くなりました。
日本には鳥獣保護法があり、捕獲することは禁止されています。
これから先、ニュージーランドで生息しているキーウィが増えれば個人的に飼うことも可能になるので積極的に保護活動を支援したいですね。
キーウィはどこの動物園で見れる?
↑天王寺動物園にあるキーウィのはく製
1970年の大阪万博が開催された際に、ニュージーランド政府がキーウィを贈呈したことがきっかけで日本でも見られる場所が存在します。
日本で唯一キーウィに会える場所が、大阪市にある天王寺動物園です。
2022年4月現在、2羽のキーウィを飼育しています。
本物のキウイのようにブランドワッペンがついたデザインで、木箱に陳列されている姿が可愛らしいと評判です。
ニュージーランドにはキーウィと触れ合える場所も多く存在していますが、日本で見られるのは貴重なので是非会いに行ってみてください!
キーウィは天王寺動物園のどこにいる?
私、実際に天王寺動物園に見に行ってきました。少しわかりづらいですが、上記画像マップの黒丸で記してある場所にキーウィのいるコーナーがあります。
どちらからでも入れるような感じでしたが、一応コアラ館の隣(厳密に言う隣ではありませんが)が入口になっており、出口がふれあい広場に近いところになります。
キーウィは夜行性なので、暗い洞窟のコーナーにキーウィがいました。
他にも「コウモリ」など夜行性の動物がいます。
具体的な場所は、「コアラ館」と「ふれあい広場」の間にあります。
マップを見て初めてわかりましたが、ちょうど上の2階部分が通路になっていますね。
その真下の位置になります。
この画像ではわかりにくいかもしれませんが、コアラ館を目指していけば会えると思います。
ただ、暗い館内である上に「キーウィはこちら!」のような案内が一切ないのでよく探してみないとわからないかもしれません。
私が訪れた時は赤色のランプが灯してありました。その時のキーウィはほとんど動かずじっとしていたので、この画像↓しか撮れませんでした。
本当にわからない画像で申し訳ないです。
赤色の光が射していますが、この光が灯されておりました。
キーウィが絶滅危惧種なのはなぜ?
人間が持ち込んだ肉食獣によって捕食され、生息地が減少してしまったことが原因で絶滅の危機に瀕しています。
寿命も、野生では20年、飼育下でも40年と短いです。
絶滅危惧種に指定されてからは広大な土地で保護され、なんとか絶滅までは至っていませんが、外部から侵入したほ乳類が捕食してしまうことも多々あるのでまだまだ安心できる状況とは言えません。
ですが、キーウィを保護する団体も増え、今では生存率60%にまで引き上がりました。
このまま絶滅危惧種から外れる日が来ることを願っています。
オーストラリアの国鳥はキーウィ?まとめ
過酷な道を歩んできたキーウィについて解説してきました。
今回のテーマについて簡潔にまとめていきます。
・オーストラリアの国鳥は「エミュー」、ニュージーランドの国鳥は「キーウィ」
・キウイの由来は「キーウィ」からきている
・キーウィはニュージーランドのシンボルで大きな卵を産む飛べない鳥
・キーウィの羽が退化しているのは天敵から身を守る必要がなかったため
・個人的にキーウィを飼うことはできない
・日本では大阪市にある天王寺動物園でしかキーウィを見られない
・キーウィは肉食獣に捕食されたことで減少し、絶滅危惧種に認定された
日本でもキーウィを見られるチャンスはまだあるので、興味を持って頂けたら是非会いに行ってみてほしいです。
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