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カーリングのストーンは割れることがある?ストーンの重さや値段や寿命、カーリングの精神について

その他

カーリングをご存じの方が増えてきましたが、ストーンの重さや値段はどれぐらいするのでしょうか?また、カーリングのストーンって割れたりするのでしょうか?

この記事では、カーリングのストーンについての話題を中心に解説していきます。

また、プレー中にストーンに触れたらどうするの?もぐもぐタイムって何なの?など気になる話題や、カーリングのルール・基本理念といったことにも解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください。

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カーリングのストーンは割れることがあるの?

投げたストーンが、止まっているストーンにぶつかる程度なら割れることはありません。

車の正面衝突のように、ストーン同士が向かい合わせで滑っているときに、勢いよくぶつかると、割れることもありますが、通常の使い方であれば、そのような可能性は低いでしょう。

もし仮に、ストーンが割れた場合は、どうするのでしょうか?

ルールブックによると、「ストーンがプレー中に割れた場合、代替のストーンは一番大きい岩片が静止した場所に置く」とあり、ストーンが割れたときの対処法が明確にされています。

カーリングストーンの重さと値段、寿命を教えて!

ストーンの重さは約20kg、厳密には17.24kg〜19.96kgと決められています。

値段ですが、ストーン1個当たり約10万円です。

1チームで8個のストーンを使いますが、それが2チーム分必要となると合計16個のストーンを用意しなければなりません。

よって、ストーンを1式そろえるには、約160万円の費用がかかります。

ストーンの寿命は100年以上あると言われており、イギリスのスコットランド地方にあるアルサクレイグ島という無人島で切り出された花崗岩(かこうがん)が使われています。

日本では御影石(みかげいし)としてお墓によく使われているもので、ストーンとお墓の質感や色合いが何となく似ていますよね。

滑りが良くて低温での強度が高く、密度が高くて割れにくいという、まさにカーリングという競技で使うのに適した石なのです。

ちなみに、公式競技で使用されるストーンは、この島の石を加工したものだけです。

カーリングのストーンに触ってしまったらどうなる?

プレー中は、投げたストーンに触れてはいけないルールになっていますが、もし触れてしまったら、どうなるのでしょうか?

シチュエーション別に解説します。

投げたストーンに触れた場合

投げたストーンに触れると「タッチストーン」という反則になり、投げたストーンは無効になって取り除かれます。

投げたストーンに当たると思われるストーンに触れた場合

まずは、投げたストーンが止まるのを待ちます。

そのあと、その結果をみて以下の判断をします。

① 投げたストーンを取り除き、触れて動いたストーンを元の位置に戻す

② 投げたストーンと触れて動いたストーンは、そのまま有効とする

ストーンが全て止まった状況をみて、相手チームがOKとするほうを選択することになります。

投げたストーンに影響がないストーンに触れた場合

この場合、動いたストーンは元に戻します。

その際、相手チームに戻す位置を確認して、OKが出た場所に戻すことになっています。

弾かれて動いたストーンに触れた場合

投げたストーンに当たり、弾かれて動いたストーンに触れてしまった場合、まずは投げたストーンが止まるのを待ちます。

そのあと、その結果をみて以下の判断をします。

① 触れて動いたストーンを、もし触れなければ静止したと推測される位置に置きなおす。

② 触れて動いたストーンを取り除く

どのようなシチュエーションであれ、ストーンに触れたプレーヤーは自己申告するということ、そして、ストーンに触れたことで相手チームを不利な状況にしてはいけない、ということです。

そして、必ず相手チームの判断にゆだねてから対処することになっています。

また、このような状況になった場合には、プレーヤー同士の話し合いによって解決するものであり、先に審判が介入することはありません。

これは、後述する「カーリング精神」に基づいています。

カーリングのストーンを動かしてしまったり、蹴ったりしたらどうなる?

前述のストーンが触れた場合と同じ対処になりますが、相手チームの許可を得てから元の位置に戻します。

仮に戻す位置が正確でなくても、相手チームがOKと判断した場所に戻せばよいことになっています。

カーリングで表面を掃く道具は何?擦って何をしているの?

デッキブラシのようなものは、「ブラシ」または「ブルーム」と呼ばれています。

柄の部分は、軽くて丈夫なグラスファイバーやカーボン製で、ブラシのヘッドには、合成繊維のナイロンが使われています。

ブラシを擦る動作のことをスイープ(スイーピング)といい、擦ることで生じた摩擦熱がアイスを溶かしてストーンの滑りをよくします。

それによって、ストーンの滑走距離を伸ばしたり、曲げたり、曲がりにくくしたりなど、投げたストーンを上手くコントロールしています。

逆に、スイープしないことによって、投げたストーンが滑り過ぎないようにすることもあります。

カーリング場の温度は?

カーリング場の室温は約6〜9℃で、空調設備によってコントロールされています。

また、除湿機を回して湿度が高くならないようにしています。

これはリンク上に霜が降りないようにするためで、霜が降りるとアイスコンディションが悪くなってしまい、ストーンの曲がりが不規則になってゲームが出来なくなるからです。

アイスコンディションは、会場内にいるプレーヤーや関係者、観客から発せられる熱などによって、絶えず変化します。

さらに、観客の人数によっても影響の度合いが変わってきます。

そうした変化に対応するため、温度や湿度を適切にコントロールしながら、アイスコンディションを常に一定に保っています。

「もぐもぐタイム」とはどういう意味?また「もぐもぐタイム」の由来とは?

「もぐもぐタイム」の正式名称は「デッドタイム」といいます。

このあいだに休憩や栄養補給、6エンド以降の戦い方の確認を行っています。

カーリングは10エンド行われる競技ですが、その中間にあたる5エンド終了後にデッドタイムが設けられています。

デッドタイム時間は7分です。

「もぐもぐタイム」の由来ですが、2018年に韓国で行われた平昌(ピョンチャン)オリンピックで、女子カーリング日本代表の試合をテレビ観戦していた視聴者が、デッドタイム中におやつを食べている様子を見て「もぐもぐタイム」とネット上に書き込みました。

これがきっかけでSNS上で話題となり、それをメディアが取り上げたことで世間に広まりました。

「おやつタイム」とも呼ばれています。

カーリングでなぜ栄養補給をするの?おやつタイムは必要なの?

カーリングのプレー時間は2時間半と長く、常に集中力と体力(特にスイーピング)が必要とされるので、蓄積する疲労とも戦わなくてはなりません。

デッドタイム中に、その疲労を少しでも回復させるために栄養補給を行っているのです。

補給食としては、糖質を多く含む食品が適しています。

特にバナナは、消化が良くてすぐにエネルギーになる優れた食品として、多くのアスリートが利用しています。

女子カーリング日本代表では、イチゴなどの果物以外に、お菓子を食べていたことが話題になりました。

お菓子が補給食として最適かどうかは意見が分かれますが、好きなお菓子を食べるのは気分転換になりますし、モチベーションを上げる役目もあると思います。

カーリングの精神とは?

カーリング精神 (The Spirit of Curling) とは、カーリング競技の基本理念のことです。

ルールブックの最初に記載されていることから、カーリングで最も大切にされている理念です。

これは、カーリングがイギリスのスコットランド地方で生まれ、この地域に受け継がれてきた美徳や伝統や掟、しきたりが「フェアプレー」「セルフジャッジ」「スポーツマンシップ」として、カーリング競技のもっとも重要な理念として根付いたものです。

具体的には、競技はプレーヤー同士の信頼や思いやり、敬意、尊敬をもとに、プレーヤー同士で話し合いながらゲームを進めることを前提としています。

もし、プレーヤー間で意見に食い違いが発生して解決できないときに、初めて審判が介入することになっています。

プレーヤーの自主性が求められているのですね。

また、誤ってストーンに触れた場合などは、選手自らが申告するという自律心も求められます。

さらに、相手のプレーを妨げる行為は慎み、ミスは決して喜ばないという相手チームへの気づかいも必要です。

このカーリングの精神は、プレーヤーだけでなく観客にも求められています。

良いプレーやナイスショットにはどちらのチームに対しても拍手を贈り、決してヤジを飛ばしたりブーイングしてはいけないとされています。

カーリングのストーンは割れることがある?ストーンの重さや値段や寿命、カーリングの精神についてのまとめ

ここまで、カーリングにまつわる、さまざまな疑問や話題について解説してきました。

ストーンは約20kgもあって、1個約10万円もすること、寿命は100年以上あるのには驚きですよね。

また、もぐもぐタイムは単なるおやつタイムではなく、戦術の確認や疲労回復といった、プレーヤーにとっては大事な時間であること。

そして、カーリングの基本理念である、フェアプレーやセルフジャッジ、スポーツマンシップといったカーリング精神は、とても素晴らしい考え方だと思います。

この記事がきっかけで、ますますカーリングに興味が湧いていただけると嬉しいです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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