新聞紙に臭い取りや湿気取り、保温効果などいろいろな効果があります。しかしなぜこのような効果が新聞紙にはあるのでしょうか?
また虫除けの効果もあるのか?新聞紙を長期保存することによって虫がわくのか?新聞紙を床に敷いて布団を敷くと良いのか?など、知っているようで知らない、新聞紙のことについて調べてみました。
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新聞紙に臭い取りの効果があるのはなぜ?
新聞紙に消臭効果が期待できる理由。
それは一言でいうと、
「新聞紙表面のザラザラが吸湿してくれるからです。」
そもそも臭いのを感じる理由は様々ありますが、その1つの原因として挙げられるのが湿気です。
洗濯物が分かりやすい例で、完全に乾燥させたシャツは洗剤のいい香りがしますよね?
逆に、生乾きのままその辺に放置されたシャツ。最悪な臭いがしますよね?
湿布のような、飲んだら腹壊しそうな牛乳のような、クレヨンしんちゃんでいうヒロシの靴下のような・・・。
最後は私も嗅いだことありませんが、とにかくそのような臭いです。
そんな湿気を新聞紙は吸収してくれるんです。
新聞紙に湿気取りの効果があるのはなぜ?
ではなぜ、新聞紙は臭い元である湿気を吸収するのか?
その秘密は、新聞紙の原料に隠されています。
新聞紙を構成する物質の一つに「セルロース」が含まれています。
このセルロースは女性用ナプキンなどにも使われており、特性を一言でいうと水分を吸収してくれます。
つまり、湿気とは早い話が水分なので、結果的にセルロースが湿気をとってくれるのです。
このセルロースという物質、聞き馴染みありませんが、食物繊維の一種であり、私達が普段口にする大豆やごぼうなどの穀類に多く含まれていて、案外身近な存在なんです。
また、食品を通して食べることで便通の改善にも繋がり、更に嫌な臭いもとってくれる素敵な存在なんです。
新聞紙に保温効果があるのはなぜ?
新聞紙に保温効果がある理由は、「新聞紙表面のザラザラが空気を取り込んで保温効果を発揮しているからです。」
また、あなたは「セルロースファイバー」という言葉を聞いたことがありますか?
建築業に携わる方は聞いたことがあると思います。
セルロースファイバーは、断熱材として建築に使われており、高い断熱効果が見込まれています。
このセルロースファイバーは原料が新聞紙となっており、その新聞紙を構成するセルロースから名前が取られたとされています。
つまり、新聞紙に含まれるセルロースは、建築にも取り入れられる程の断熱効果があるんです。
この「熱を取り込んで逃さない」が新聞紙が温かいと言われる理由です。
ホームレスの方が段ボールと新聞紙を駆使して、駅や公園で寝泊まりしている光景を見たことがあるでしょうか?
都会ではよく見かけますが、田舎者のわたしは学生時代修学旅行で東京へ行き、初めてその光景を見た時は衝撃を受けました。
冬場なのに寒くないのかな?と思ったのを鮮明に覚えています。
いま考えると、ホームレスの方が新聞紙を好むのには、保温や断熱効果があるからだったんですね。
生ゴミを処理するのに新聞紙を使うといいのはなぜ?
生ゴミを新聞紙で包むと臭いが軽減します。
その理由は、「新聞紙が生ゴミに含まれる水分を吸収してくれるからです。」
夏場は特に生ゴミの放つ悪臭に頭を抱えますよね?
生ゴミに含まれる水分が、菌の繁殖を活発化させ、それが原因で腐敗臭を放ちます。
「水分が原因なら生ゴミを捨てる時に絞って水をきればいいのでは?」
そう思った方はいい着眼点です。
しかし、考えて下さい。一滴残らず水きれますか?
例外もあるでしょうが、どこの家庭もだいたい主婦の方が水回りを担当しているのではないでしょうか?
女性の力で絞ってもほぼ確実に水分は残ります。それでは菌の繁殖は止められません。
そこで登場するのが新聞紙です。
方法は簡単で、生ゴミを捨てる時、軽く絞り新聞紙で隙間なく包んで捨てて下さい。
生ゴミの量にもよりますが、飲食店はともかく、一般家庭で排出される量であれば、一日分の新聞紙で十分です。
しかし、これはあくまで目安なので、もしそれでも臭いがすると感じた方は新聞紙の量を増やして下さい。
新聞紙を床に敷いて布団を敷くとどんな効果がある?
床に直接布団を敷いている方は、あるあるだと思いますが、朝起きて布団をめくると下が濡れている事ありますよね?
実はこれ新聞紙を下に敷く事で防げるんです。
まず朝布団の下が濡れる原因は結露です。
フローリングなどは特にそうですが、夜の床は冷えます。
冷えた状態の所に、人の体から発生する熱が水蒸気となり、それが結露となって現れ、布団と床の間が濡れてしまうんです。
冬の朝、窓ガラスの表面に水分が生じる現象と同じです。
また、人は寝ている間に約コップ一1杯分の汗をかくとも言われています。
冷静に考えて布団にコップ1杯の水こぼしたらそれだけで布団も床も濡れますよね?
それを防ぐために新聞紙を使います。
新聞紙に含まれるセルロースという物質には吸湿効果があり湿気を吸い取ってくれます。
その為、床と布団の間に新聞紙を敷くことで濡れる事を防げるんです。
もちろん毎日新聞紙を取り替えて捨てる手間にはなりますが、タオルなどを敷いていちいち乾かすよりは個人的に楽だと思います。
新聞紙に虫除けの効果はある?
新聞紙に虫除け効果があるか、結論から言うと用途によります。
新聞紙に含まれるインクに虫除けの成分が含まれていると言われていますが、これはあくまで昔の話で、今のインクは成分が異なり虫除けの効果はあまり期待できないと言われています。
また、インク成分の詳細は一般には公開されておらず判断が難しい所です。
確実なのは新聞紙の防虫効果を期待するのではなく、吸湿効果目的で使用する事をお勧めします。
新聞紙を長期保存すると虫がわく?
新聞紙は年単位で放置していると虫に食べられたり、卵を産まれ繁殖されたりします。
新聞紙に限らず紙を食べる虫として「チャタテムシ」が有名です。
チャタテムシとは、米粒よりも小さい虫で紙以外にもカビや昆虫の卵など様々なものを好んで食べます。
また、湿気の多い温かい場所を好み、逆に乾燥や寒さを苦手としています。
その為、梅雨の時期など湿気が多く温度も高いので、チャタテムシにとって快適な環境と言えるでしょう。
言うまでもなく活動が活発になるので、段ボールや使い古しの新聞紙をその辺に放置した状態にしておくと、それらが餌となりどんどん繁殖していきます。
「夏場は仕方ないとして、湿気がなく温度も低い冬ならいいの?」
そう思う方もいるかもしれませんが、大きな間違いです。
私達は冬の寒さを防ぐ必要があります。
それは、チャタテムシも例外ではありません。
気温が低いと死んでしまいますから、生き残る為に温かい場所を探します。
なんとなく察しがついた方もいると思いますが、私達も寒さを苦手とする為、ほとんどの家庭で暖房を使い快適な温度を保ちます。
また、窓ガラスに結露ができるようなら湿度がある証拠です。
つまり、チャタテムシが繁殖しやすい空間は私達の生活そのものだったんです。
また、そこで古新聞紙を放置しておけばそれが餌となり、どんどん繁殖します。
なので時期に関係なく、新聞紙はじめ紙や段ボールを放置するのはやめましょう。
新聞紙に臭い取りの効果があるのはなぜ?まとめ
臭いの原因の1つとして湿気によって臭くなります。
新聞紙はその湿気をとる吸湿の効果があります。
新聞紙表面のザラザラが吸湿してくれるので、臭い取りの効果があります。
新聞には「セルロース」という物質が含まれており、このセルロースには水分を吸収する効果があります。
湿気とは水分なので、新聞には湿気取りの効果があります。
新聞紙表面のザラザラが空気を取り込んで保温効果を発揮します。
建築の断熱素材として使われているセルロースファイバーが含まれているが新聞なので保温効果があります。
生ごみにも新聞紙を使うのが効果的です。
臭い取りや水分を吸収する効果が見込めるのと、生ゴミに含まれる水分が菌の繁殖を活発化させ、それが原因で腐敗臭がします。
水分を吸収することで菌の繁殖を防ぎ、嫌な臭いの消臭効果があります。
布団の下、床に新聞紙を敷くことで吸湿効果があります。
新聞紙に含まれるインクに虫除けの成分が含まれていると言われてました。
しかし、これはあくまで昔の話で現在では虫除けの効果があるかどうかわかりません。
新聞紙を長期保存すると「チャタテムシ」という紙を食べる虫が繁殖してしまう可能性があります。
新聞紙を放置するのは注意が必要です。
上記の効果が本当にあるのか私も幾つか試しました。
消臭効果に一番驚きました。
私は禁煙者ですが、家族が車でタバコを吸うので車内に染み付いた臭いが気になってました。
そこで車内に新聞紙を敷いて一晩放置した所、翌朝にはタバコの臭いがさほど気にならなくなり驚きました。
他にも、車内でマクドナルドを食べた後などにこの方法を試しても効果抜群です。
車内のよどんだ空気が一蹴され、フレッシュな気分で気持ちよく運転できるので、あなたも是非ためしてみて下さい。
最後に注意点があります。
あくまでも消臭に使う新聞紙は新しいものが望ましいです。
また、カラーチラシやカレンダーなど表面がツルツルする物においては、消臭効果は期待できないです。
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