イチジクは初心者でも育てやすい果樹で、挿し木で成長していきます。
注意点があり、気を付けないと葉が落ちてダメになってしまうこともあります。葉が落ちる原因と対策を調べてみたので参考にしていただければと思います。
他にも実が大きくならない原因や、挿し木してからどれぐらいで実ができるのかなども調べました。
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不老不死の果物とも言われているイチジクには豊富な栄養素が含まれています。
簡単に栽培できることから、家庭菜園で育てている人も多いです。
世界的にも古い果樹で、原産地のアラビア南部では6000年以上も前から栽培されていました。
イチジクの葉をアダムとイヴが身につけていたという話や、旧約聖書に出てくる禁断の果実というのがイチジクだったという噂もあるほど古くから馴染みのある果樹です。
漢方や薬用としても昔から使われてきました。
挿し木して育てたイチジクの葉が落ちる原因とは?
葉が抜ける原因は主に、生理現象によるものと病害虫によるものがほとんどです。
生理現象によるもの
◆水切れ
◆高温障害
◆日照不足
◆日照過剰
◆肥料不足
◆過剰な水やり
◆気温低下
病害虫
◆株枯病
◆葉ダニ
◆幼虫被害
その他
◆植替え
光合成が不可能となった葉が再び復活することはありません。
緑黄素が抜け、黄化した葉は処分してください。
イチジクを挿し木したらカビが生えてきた!どう対策すればいい?
カビが生える原因は白腐病(しろぐされびょう)の可能性が高いです。
梅雨や収穫の時期に発生しやすく、白色粉状のカビが生えてきます。
防除対策
・稲わらを樹冠の下に敷く
・湿気を避けて栽培する
・排水溝を設置して排水をする
・発病部分は捨て、残りは土中深く埋める
・通気性が良い場所で育てる
・薬剤は降雨後が重要で、適度にまく
イチジクを挿し木してどれぐらいで実がなるの?
挿し木をしてから約2.3年で実がつきます。早ければ1年で実がつくこともあります。
管理の仕方によっても変わってくるので、正しい方法で栽培することが大切です。
また、イチジクを繁殖させるには挿し木が一番効果的とも言われています。
発根率も90%と高く、初心者でも成功しやすい方法です。
ひとつの株でたくさんの実がなるのは嬉しいですね!
イチジクの実がならないのはなぜ?実が大きくならない原因は?
水不足、肥料不足、日照不足、養水分のバランスが原因です。
水不足
イチジクを育てる時は湿気や水が停滞する場所は避けましょう。
土層が深く、水はけが良い場所が適切です。
植え替え後は日光にあたる時間も増えるので、こまめに水やりも行いましょう。
肥料不足
日当たりが悪いと肥大しないので、枝や大きい葉は切り落としましょう。
肥料吸収も多いので、苦土石灰(くどせっかい)も効果的です。
日照不足
本来は亜熱帯地域に生息している果樹なので、暖地の方が育ちが良いです。
日陰で育てると実がならないこともあります。
養水分のバランス
上記のバランスを保ちながら育てていくと立派なイチジクが育ちます。
品質を保つためにも養水分の管理は大切です。
このようなことが原因で実がならず、成長しないということがあります。
また、新しい枝に実をつける性質を持っているので、冬に剪定をすると実がつきやすいです。
冬は休眠期なので、この時期に剪定をすることで実をつける準備が整います。
イチジクの挿し木の時期はいつ頃?また挿し木する時の温度はどれぐらいが適切?
挿し木の適期は2〜3月で、温度は15度ほどが適温とされています。
寒い時期に挿し木をすることで、生育を迎える暖かい時期に枝や葉が成長しやすくなります。
イチジクの旬は6月頃と、11月頃と2回あり、夏果専用種や秋果専用種と種類によって時期が違うことも特徴のひとつです。
夏果専用種は秋果専用種よりも実が大きく、秋果専用種は夏果専用種よりも甘みが強く出ます。
日本で育てる場合に適している地域は愛知県と言われています。
温暖地域で水利がイチジクを育てる環境に近いようです。
イチジクの挿し木の土は?肥料は何がいい?
挿し木に適した土
挿し木の際に使用する土は赤玉土がおすすめです。
赤玉土は中性の無機質土で通気性と保湿性が優れています。
イチジクはアルカリ性なので酸性の土よりも、赤玉土のような中性の土の方が育ちやすいです。
肥料
イチジクは新しい枝に果実をつけるため、他の果樹に比べて肥料吸収が多いです。
そのため、一般的には年に3回施肥をします。
★施肥時期参考
12月〜2月 元肥:苗を植え付ける前に土壌へ施す肥料
6月〜8月 追肥:生長過程で土壌の肥料不足を起こさないために施す肥料
9月〜10月 礼肥:果実収穫後の株を回復させるために施す肥料
☆施肥時期別おすすめ肥料
元肥:有機質肥料、緩行性肥料
追肥:緩行性化成肥料、速攻性化成肥料
礼肥:化成肥料
イチジクの挿し木方法は?
まずは必要な道具を準備しましょう。
・育苗ポット
・イチジクの株
・挿し木用土
・割り箸
・ビニール袋
次に、挿し穂作りをします。
大体15〜20cmの丈夫な親株を用意してください。
※剪定の際に切った枝を使用することをおすすめします
準備ができたら、順番に進めていきましょう↓
①切り口を斜めにカットして水につけておく
②挿し穂が半分以上埋まるように枝を挿す
③水を与えてビニール袋をかぶせる
④日陰で管理し、植え替え後は日が当たる場所で育てる
イチジクの挿し木はどれくらいで発根する?
挿し木する時期は2〜3月ごろが適切で、大体2〜3週間ほどで発根します。
乾燥に弱いので、発根後も水を与え続けることがポイントです。
ただし、寒い地域で育てる場合は3月下旬〜4月上旬にかけて挿し木しましょう。
この時期は剪定の時期と被るので、同時進行で作業できます。
剪定した枝でも挿し木できるというメリットもありますよ!
イチジクの木の寿命はどれぐらい?
樹の寿命は10〜15年とされています。
10年目がピークとされ、果樹にしては寿命が短いイメージがあります。
そんな中、海外の適した地域では樹海100年という大木も存在しているようです!
生育適温は15〜30度と、寒さに弱いということも報告されています。
イチジクを挿し木して育てていたら葉が落ちることが!これの原因は?のまとめ
酸味と甘さがあるイチジクは整腸作用や美容効果もあるそうです!
ドライフルーツにしても美味しいですよね。
イチジクの木は1mほどの高さでも十分に実がなることもあります。
一度にたくさん収穫できるのはフルーツ好きにとっては嬉しいですね!
菜園初心者の人でも育てやすいイチジク、みなさんも育ててみてください!
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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