茶畑って必ず段々になっているけど、なぜあのような形をしているのでしょうか?
お茶がよく栽培される地域では、栽培条件にあった地理や気候があります。そして段々になっているのにも理由があります。
そこに静岡県がお茶っ葉の生産が多い理由があります。
またプランターでお茶を自家栽培できるのか?お茶の種はいつ植えるのがいいのか?などなどお茶の疑問点や、有名な原産地となるための栽培条件を調べてみたので、是非読んでみてください。
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茶の栽培条件に適した地理や土地条件とは?
お茶栽培に適した地理は、山間部で安定した降雨量が必要になる場所です。
山間部の斜面(段々となっている部分)で栽培するのは、水はけや風通しの良い環境がお茶にとって適しているからだそうです。
また、ある程度の日較差があり、冬でも日当りがよく暖かな南向きの傾斜地が最適の条件になっています。
雨期や乾燥期の移り変わりが激しい地域や、寒暖の差が激しい地域では茶木が育ちにくい環境となっています。
年間の平均気温が14度から16度が適温で、夏は40度以上気温が上がらず、冬は-5度を下回らない地域での栽培が適しています。
茶の栽培に水はけが良くないといけない理由とは?
お茶の苗木は、土に余分な水分があると1~2年はうまく成長しますが、その後は育ちが悪くなります。
お茶の苗木は植え付けを行うと40年程、長ければ50年程育て続けることができる作物です。
そこまで育て上げるには、ジメジメしないように水はけが良い土作りと適した地理が必要になるのです。
静岡県の茶の生産が多いのはなぜ?
お茶の生産量が多い理由の一つとして、栽培している土地の広さにあります。
全国の茶園面積の約40%を占めていて、牧之原、磐田原、愛鷹山・小笠山山麗、安倍川、大井川、天竜川流域の山間部など、20箇所を超える産地があります。
また、日本一の生産地に発展した最大の理由として、温暖な気候だったことがあげられます。
お茶は亜熱帯植物なため、寒さに強くありません。
冬でも積雪が少ない静岡県はお茶の栽培に最も適していると考えられています。
お茶の種はいつ植えるの?
暖かいところならできるだけ早く蒔いた方がよいため、3月下旬から4月上旬を目安にして蒔くと良いです。
4月を越してしまうと発芽率が極端に落ちるので注意しましょう。
お茶をプランターで自家栽培することはできる?
お茶はプランターで簡単に自家栽培できます♪
最近ではミニ盆栽として、観賞用に育てている人もいるみたいです。
プランターで自家栽培するのであれば、「チャノキ」がおすすめです。
チャノキとはお茶の木のことで、緑茶、ウーロン茶、紅茶を楽しむことができます。
白いツバキのような花を咲かせることから観賞用にも人気があるようです。
チャノキは、ホームセンターや花屋さんになかなか売っていないそうなので、
通販で購入することをおすすめします。
育て方の資料も付いていて、チャノキ自体が7種類もあることから自家栽培としては人気のお茶になっているようです♪
お茶の木が枯れる原因とは?
枯れる部分によってそれぞれ原因があります。
葉が黄色くなったり、枯れる場合
・日光が足りていない
・肥料が多すぎる
・水が多かったり少なかったり
・土が乾燥、または湿りすぎで、水はけが不十分
・気温が低い
葉っぱの先端が枯れる場合
・湿度が低い
・土が乾燥、または水やりが不十分
・直射日光、または日差しが強すぎる
・駆除剤・肥料のあげすぎ
お茶の木が咲かない場合
・日光・水・肥料が足りていない
・ミネラル塩を含み過ぎる水道水が原因のときもある
お茶の木の寿命ってどれぐらい?
日本のお茶の木は、だいたい30年~50年で植え替えをします。
昔の土壌では100年という木もあったそうです。
すごい長生きなんですね♪
中国の雲南省にあるお茶の木は3000年も生きているのがあるようです。
すごすぎて御神木並ですね…。
お茶の木を植えてから刈り取れるまで5年はかかるといいます。
8~10年くらいまでが最もよいお茶っ葉が取れるようです。
お茶の木の害虫とは?
調べたら結構たくさんいて驚きました。
一部抜粋してご紹介します。
■赤焼病
発病適温は15度以下。11月から4月に発生。
強風や降霜により発生が助長され、窒素施用量の多い茶園や未完熟堆肥を施用した茶園で多発しやすい。
■炭疽病
新葉に病原菌が侵入し発病。
降雨により発病が助長される。
二番茶、三番茶で発生が多くなり、感染から初期症状が現れるまで20日ほどかかるので、発病がみられるまでに採取される。
■輪班病
摘採などのときの傷口から感染。
二番茶、三番茶で発生が多く、輪班病菌には新梢枯死症を引き起こすものもある。
■黒葉腐病
ツボ状に発生し、新葉が黒褐色に腐敗する。
6月から9月に長い雨期で湿気が多い日が続くと発生しやすくなる。
■害虫
・カンザワハダニ(赤ダニ)
・チャノナガサビダニ・チャノサビダニ
・チャノホコリダニ
・チャノコカクモンハマキ
・チャノホソガ(サンカクハマキ)
・シャクガ類
・チャノキイロアザミウマ(スリップス)
・チャノミドリヒメヨコバイ(ウンカ)
など…
茶の栽培条件に適した地理とは?のまとめ
山間部の傾斜であったり、気温や湿度、水はけが重要だったり、お茶を育てる環境ってこんなにシビアだったんですね。
静岡県がお茶の生産量が多い理由として、栽培している土地の広さと、温暖な気候があげられる。
お茶の種は、3月下旬から4月上旬を目安にして蒔くと良い。
お茶はプランターで簡単に自家栽培することができる。「チャノキ」がおすすめです。
お茶の木の寿命は、だいたい30年~50年です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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