簡単に自宅でコーヒー豆を焙煎するやり方とコツについてご紹介したいと思います。コーヒー好きの方はどうすればおいしいコーヒーを自宅で飲めるか知りたいかと思います。以前、コーヒーの会社に勤めていた私が焙煎のちょっとした知識・コツを教えたいと思います。どうせ焙煎するなら、おいしくした方がいいので参考にしてください。
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鍋でコーヒー豆を焙煎する為のコツ
前回の記事で鍋を使ったら自宅で簡単にコーヒー豆を焙煎できるというのをご紹介しました。せっかく焙煎するならおいしいコーヒー豆にしたいですよね?ということで、ちょっとしたコツをご紹介いたしますので、参考にしてください。これを実践すれば、下手な喫茶店よりもおいしいコーヒーが飲めますよ!(こんなことを書くと喫茶店を経営されている方からお叱りを受けそうですが・・・)
焙煎する生豆の量を毎回同じにする
私がオススメする生豆の量は100gですが、皆さんそれぞれ飲む量が違いますので150gでも200gでもかまいせん。ここまでは前回の記事でも説明したのですが、自宅で焙煎を続けるなら毎回同じ量を焙煎した方がいいです。
私は最初、毎回違う量を焙煎していました。「今回は多めに飲みたいから」とか、「一度に多めに焙煎して溜めておきたいから」などの理由で・・・。しかし、量を変えると焙煎する時間が変わります。時間が変わると、おいしく焙煎するタイミングがわかりにくくなってしまいます。「時間が変わると何がダメなの?」と思われるかもしれません。それでは、焙煎と時間の関係について説明いたします。
焙煎する時間について
生豆を焙煎していく時に重要な要素があります。「時間」と「火力」です。自宅で手軽に焙煎するだけという方でもこれを知って焙煎する方がよりおいしくなります。
生豆に熱を加えることで、生豆の水分が蒸発してどんどん膨張していきます。膨張していく過程で「ハゼ」という現象がおこります。パチパチという音と共に、豆が飛び跳ねたりします。(ポップコーンをイメージしてもらうとわかりやすいかも)
そして、焦げて茶色くなっていくのですが、この最中に生豆はどんどん化学変化して成分が変わっていきます。この成分が変わっていく過程を急激に変えていったり、逆にゆっくりしすぎたりすると嫌な苦みが出たり、えぐみが出たりします。急激な変化はあまりおいしいコーヒーの要素がでないのです。
焙煎時間と火力
難しい話になってしまうと、つまらないので簡潔に説明します。コーヒーにとっておいしい成分を出す焙煎のやり方というのが、急激すぎず且つ遅すぎない温度上昇(火力)で焙煎するということが重要です。
火力が強すぎると、生豆の中身(芯)までちゃんと火が通らず生豆の外側(人間の目で見える側)だけが焼けて茶色くなってしまいます。反対に、火力が弱すぎると温度が上昇せずハゼが起こらない、しっかりと茶褐色にならないなどの現象がおこります。
一定の温度上昇で鍋の中の温度が200℃を超えるようにもっていくと良い焙煎ができます。
焙煎時間の目安
とはいえ、200℃以上を測れる温度計を持っておられる方は少ないと思います。自宅で焙煎を楽しむのに、そこまで用意する必要もないかなと思います。なので、おいしくコーヒーを飲める焙煎の目安時間を教えます。生豆100gの場合だけなのですが、生豆を鍋に入れてからストップウォッチでも何でもいいので時間を計ります。
・約3分前後 → 生豆の水分が蒸発して鍋の蓋に水分が付着する。
・約5分前後 → 生豆が黄色っぽい色から薄く茶色になり「1ハゼ」がおこりはじめる。
・約7~9分前後 → 豆が茶色からこげ茶色になり「2ハゼ」がおこる。
だいたいですが、この時間を目安にして焙煎をするとおいしいコーヒーになります。もし、5分よりも前に「1ハゼ」が起きたら「あ!早く1ハゼがきてしまったから火力を弱めよう!」逆に7分経過したのに、まだ1ハゼが起こらない時は、「この時間でまだ1ハゼがないということは火力が弱いから強くしよう!」といった具合に調整しながら焙煎を進めるといいでしょう。
※例外で1ハゼがおこらない(おこりにくい)生豆もあります。
もし、対面で生豆を購入できるのなら焙煎しやすい生豆をお店の人に聞いて、焙煎に慣れるまではその生豆で練習するのがいいと思います。
焙煎したコーヒー豆を冷やす
焙煎の時間について、2ハゼの時間の目安まで書きましたが、皆さんのお好みの焙煎度合まできたらやめてくださいね。例えば、もっと酸味のある浅い茶色の焙煎が好みだ!という方は2ハゼがおきる前に鍋から豆を出してください。
反対に深煎りのアイスコーヒーにしたい!とか、苦味があって濃いコーヒーが好きだ!という方は2ハゼがおきた後、更に焙煎を進めてください。(あんまりやりすぎるとただの焦げ焦げになってしまいますが)自分の好みのところで焙煎をやめるようにしてください。
そして、焙煎が終わってからなのですが、コーヒー豆は非常に熱をもっています。素手ですぐには触れないので要注意です!!鍋も同様に危険な温度になっているので、取扱いには十分注意してください。私は水道を出しっぱなしにした状態にしてすぐに鍋の蓋を冷やします。
その間に、豆をザルに入れて冷却器に入れて冷まします。(鍋から出した後も余熱で焙煎が進みます)
冷却器で冷ましている間に、鍋を水で冷やします。コーヒー豆を冷ますというのは、重要なことです。私は初めの頃、面倒くさいという理由で自然に冷めるまで放置していました。けれども、いつも求めている味と違った味になってしまっていました。
焙煎を終えた直後の豆の煎り具合と、自然に冷めるまで待った豆の煎り具合では違っていたのです。見た目ではわからないぐらいの時もありますが、確実に余熱で焙煎は進むので冷却することを心掛けてください。
うちわで仰ぐとか、扇風機・ドライヤーを使うなど方法はなんでもかまいません。(チャフ(薄皮)が飛び散る可能性があるので場所は考えて冷ましましょう)
↑焙煎したコーヒー豆
最後に
焙煎する時のちょっとしたコツについて説明してきましたが、「実際の鍋を使った焙煎ってどうやってやるの?」とまだまだわからない部分が多いと思うので、「実践!コーヒー生豆を手鍋で焙煎するやり方」で動画と共に説明してみたいと思います。
実際に焙煎しているところを目で見るのが一番わかりやすいし、勉強になると思うので是非ともご覧になってください。
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